【ガイドが厳選する鳥100種】その4:クイナチメドリ
皆さんが、今もっとも見たい鳥って何でしょうか?
私も「この鳥を!」と思う鳥がいくつかあるのですが、今日はそのひとつを紹介します。クイナチメドリという鳥です。私自身もこの鳥を見たことが無いので、今回はイラストで紹介します(※イラストは私の友人に描いてもらいました)。
イラスト:牛根 奈々
クイナチメドリは、アオムネミドリヒロハシという鳥とともに、東南アジアの野鳥のなかで、もっとも見たい鳥としてずっとあこがれ続けてきた鳥です。幸運にも、アオムネミドリヒロハシは今年になり、ボルネオのサラワク州の奥地で観察することができたので、クイナチメドリが今はもっとも見たい鳥となっています。
マレー半島、スマトラ、ボルネオの森林に生息していて、生息環境や生態はヤイロチョウの仲間によく似ているそうです。そう聞くだけで見ることの難しさが容易に想像できますが、実際はヤイロチョウの仲間を見るよりも困難かもしれません。
イラストをご覧いただいてお分かりの通り、ほかのチメドリ類で見られるような体型はしておらず、横に伸びたようなスマートな体型をしています。
ずっと見たいと憧れていたクイナチメドリですが、最近はマレー半島で狙える場所がいくつか知られるようになってきました。現在、私たちもこの鳥との出会いにも期待をこめた、マレー半島のツアーを来年には作ろうと計画していますので、発表をお待ちください。