【ツアー報告】高原満喫!初夏の野辺山高原と清里 2016年5月17日

(写真:オオジシギ)

夏鳥たちが勢ぞろいした初夏の高原を巡る恒例の日帰りバスツアー。普段、平地で観察することが難しい、ノビタキ、コムクドリ、オオジシギを筆頭に留鳥のカラ、ケラ類、そしてホオアカ、キジ、モズ、イカル、夏鳥のキビタキ、オオルリ、センダイムシクイなども探します。ただ今回は事前の天気予報が悪く、昼前後には雨は上がるとの予報でしたが早朝の東京駅前は激しい雨模様でした。

17日、ほぼ予定通りの08:00に東京駅前をバスにて出発して一路、野辺山高原を目指しました。最初の休憩時は雨の降り方は変化がありませんでしたが、その後は次第に空が明るくなってきましたが、2回目の休憩時も小雨が降り、どうなることかという状況でした。ただ、現地到着時の観察機材準備の頃には雨はほぼ上がり、観察開始時には霧雨程度になり傘をさすことはありませんでした。まずは最も観察に苦労するオオジシギを探しに行くことにしましたが、雨は止んだものの霧が立ち込める状況でした。しかし幸いにもオオジシギの声が聞こえたため探してみると、地上の草原でさえずる姿を見つけることができ望遠鏡を使って観察することができました。時間もちょうどお昼になったことから、その後は公園で一旦各自昼食としました。昼食をとっている間には霧も晴れはじめ、視界もよくなってきました。鳥たちの動きも次第に活発になってきているようで、キビタキ、オオヨシキリ、アオジ、ヒガラが歌い、公園内をツバメやヒヨドリ、ヒバリが飛び回り、お目当てのコムクドリの姿をじっくり観察することもできました。その後は一旦森に入り、まずは高木で歌うカッコウ、木の幹を登るアカゲラの姿を観察し、沢のある場所では姿を見ることはできなかったものの、センダイムシクイ、ノジコ、ミソサザイ、ヤブサメの声が聞かれました。ただ、ここまでノビタキの姿が見られていないことから、その後は別の草原でノビタキを探しました。到着すると早々とカラ松のてっぺんで歌うオスを観察することができ、その後、メス個体も見ることができました。また観察しているとホオアカも姿を現し、カラ松のてっぺんで歌ってくれたため望遠鏡を使ってじっくりと観察することができました。そして最後は霧の中で視界が今一つだったことからもう一度オオジシギにトライすることにしましたが、やや時間があったことからトイレ休憩がてら餌台のある場所に行ってみました。真冬はカラ類で賑わうのですが初夏はどうも閑散としているようでした。ただ観察しているとイカルの小群がやってきて楽しませてくれ、ほかにもウソのオスが2羽、そしてカワラヒワ、シジュウカラ、シメの姿を見ることができました。そして最後は再びオオジシギ観察にトライしました。幸い声が聞こえましたが今度はなかなかその姿を見ることができませんでした。ただその間にはノビタキのオスとメスが楽しませてくれました。さまざまな方向から探した結果、ようやく低木に止って歌っているオオジシギを見つけることができ、最後はじっくりと観察してツアーを終了しました。

今回は雨上がりだったことから雄大な八ヶ岳の景観を見ることができず、高原の雰囲気を満喫することができませんでしたが、ノビタキ、コムクドリ、ホオアカ、モズ、カッコウ、アカゲラ、イカル、ウソ、そして本州では観察が難しいオオジシギの姿をじっくり観察することができました。雨や霧のため十分な観察ができませんでしたが、なんとか目標達成することができました。皆様お疲れさまでした。

石田光史

ノビタキ

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