【ツアー報告】マレー半島 ヤイロチョウ類フォトツアー 2025年3月16日~22日

(写真:ムラサキヤイロチョウ 撮影:前野ふみ子様)

マレー半島に生息する人気のヤイロチョウ類5種を5日間で見ようというちょっとドキドキするツアーは、無事に5種類を観察、撮影することが出来ました。観察初日に訪れたクアラルンプール郊外のマングローブ林では、着いたら既にマングローブヤイロチョウ2個体が鳴いていて、比較的早くに観察、撮影することができました。さらに、この日はクアラルンプールから北へ5時間ほど走った国立公園へ行き、ムラサキヤイロチョウのポイントで3時間ほど待ったのですが姿を現さず、帰ろうとしたらガイドが「もう、30分待とう!」と。そして、誰もが諦めた20分後に美しいムラサキヤイロチョウが現れてじっくりと観察、撮影することができて感動しました。観察2日目の午前中は、前日にムラサキヤイロチョウが見られなかった時の予備日なので国立公園のトレイルを歩きながら全長が2mもあるセイランやクロアカヒロハシ、ミドリヒロハシ、ススイロゴシキドリ、アオミミゴシキドリ、カンムリオリーブヒヨドリ、コシアカキヌバネドリ、カザリショウビン、モモグロヒメハヤブサ、クリイロバンケンモドキ、クビワヒロハシ、カザリオウチュウなどの鳥たちをじっくりと観察、撮影しました。午後は約6時間かけてさらに北上してグア・ムサンへ移動しました。観察3日目は、早朝からマラヤシマヤイロチョウのポイントで待つと、ムナフジチメドリ、コルリ、インドシナヒメアオヒタキ、アカショウビン、アカハラシキチョウなどが次々にやってきて、マラヤシマヤイロチョウの雌雄もたっぷりと堪能しました。さらに、近くの林内で座ってキムネヒタキ、アオメモリチメドリなども観察、撮影しました。この日はさらに北上しタイピンへ移動ですが、途中のマングローブ林の遊歩道でアオショウビン、マミジロキビタキ、アカメヒヨドリ、カワリクマタカ、コウライウグイス、ムナフムシクイチメドリなどを市街地の公園で巨大なマレーワシミミズク2羽を観察、撮影しました。観察4日目は、ホテルの前の公園で、散歩やジョギングをする人たちがたくさんいる道路の脇でズグロヤイロチョウを観察、撮影しました。さらに公園にはヒメマミジロタヒバリ、カンムリワシ、サイチョウ、シロトキコウ、スキハシコウ、アカガシラサギ、ルリオハチクイ、ミナミコサメビタキ、キタカササギサイチョウ、シロボシオオゴシキドリ、オナガダルマインコなどなど、さらにLong Tailed MacaqueDusky Leaf Monkey がたくさんいるので盛り上がりました。午後はIpoh近郊へ移動し、住宅地の中の川で巨大なマレーウオミミズク2羽やオニバンケンモドキ、アジアコビトウ、インドトサカゲリ、アオハウチワドリ、オニカッコウ、シロハラキンパラ、キムネコウヨウジャクなど、さらにカワウソやミズオオトカゲをたっぷりと堪能してシャーアラムへ移動しました。観察5日目は、シャーアラム郊外の大きな公園内の道路脇でミナミヤイロチョウをじっくりと観察、撮影してヤイロチョウ類5種をコンプリートしました。さらに公園内でコアオバト、ヒメコノハドリ、ヒメカッコウ、メグロヒヨドリ、シマベニアオゲラ、オレンジハナドリ、クビワヒロハシ、クロカケス、モリアオゲラ、ハイムネクモカリドリ、ヒメコノハドリなどを堪能しました。お客様から「もう一度、マングローブヤイロチョウを観察したい」とのリクエストがあり、初日の状況だと簡単に見られるだろうと、再び訪れたのですが気配が全くなく、2時間待っても声すら聞かず、改めて自然相手の怖さを実感しました。

直行便でクアラルンプールへ行ける便利さ。ホテルやロッヂも綺麗で料理も美味しいマレー半島をたっぷりと楽しみました。ご参加のみなさま、ありがとうございました。

宮島仁

ミナミヤイロチョウ 撮影:前野ふみ子様

 

クビワヒロハシ 撮影:前野ふみ子様

 

サイチョウ 撮影:前野ふみ子様

 

カザリオウチュウ 撮影:前野ふみ子様

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