【ツアー報告】珍鳥が渡る!春の与那国島 2025年3月26日~29日

一足早く春の渡りシーズンを迎える南西諸島の中でも、日本最西端の島として知られている与那国島は渡り鳥たちが楽しめる代表的な島です。この時期はヤツガシラ、オオチドリ、クロウタドリを筆頭に、シマアジ、アカガシラサギ、ツバメチドリ、オウチュウ、オオノスリ、ツメナガセキレイ、マミジロタヒバリ、ムネアカタヒバリ、ギンムクドリ、カラムクドリの出現率が高く、過去にはクロジョウビタキ、キガシラセキレイ、バライロムクドリ、オニカッコウ、ロクショウヒタキ、アサクラサンショウクイといった、普段ではなかなか出会うことができない鳥との出会いもありました。ちょっとしたタイミングで見られる種が変わることも渡り期の離島の醍醐味で、今回はどういった出会いがあるか楽しみが尽きません。

26日、春を通り越して初夏のような陽気の羽田空港にご集合いただいた後は、資料の配布、航空券の配布、そしてこの日の予定をお伝えしてから搭乗し、まずは那覇空港を目指しました。

*諸般の事情により詳しい出現状況をウェブサイトでは公開しておりません。

昨今の世界情勢もあって、与那国島と台湾の近さをあらためて感じた方も多いかと思います。私は与那国島にはもう20年近く行っていますが、年々水田がなくなっていき、みるみる基地関係の施設が増えてきたことには驚くばかりです。それでも渡り鳥たちは健気に渡りを続けているようで、今回はシマアジ、サルハマシギ、ツルシギ、ツバメチドリ、ホシムクドリ、ギンムクドリ、ツメナガセキレイ、ハイイロチュウヒなどが見られ、定番のヤツガシラ、クロウタドリもしっかり見ることができました。またタイワンハクセキレイ、ホオジロハクセキレイといった与那国島では比較的良く見られるハクセキレイの亜種に混じり、今回は大変珍しいメンガタハクセキレイをたっぷり見る機会に恵まれ、今回のツアーに強烈な印象を残してくれました。この度はご参加いただきましてありがとうございました。現地でお世話になった方々にも合わせて感謝申し上げます。

石田光史

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