【ツアー報告】出水・諫早・有明海 冬の九州縦断 2025年1月30日~2月1日

1月30日、鹿児島空港に全員集まって出発。例年に比べてかなり寒い中、最初にポイントに到着。ツクシガモ、カルガモ、マガモ、コガモ、キンクロハジロなどがたくさんいて、アオアシシギやタシギが餌を啄ばむ。クロツラヘラサギ14羽とヘラサギ2羽がいてみなさんで観察していると、クロツラヘラサギが近くに飛来して水浴びを始めたので、じっくりと観察、撮影する。その後は 出水の「ツル観察センター」に到着。駐車場の前にコクマルガラスの淡色型がいて盛り上がる。センターの前のパネルには、ナベヅル12,036羽、マナヅル648羽、クロヅル4羽、カナダヅル3羽、ナベクロヅル1羽とある。急いで約13,000羽の中からクロとカナダを探す。数百羽のミヤマガラスとコクマルガラスの黒色型がそこそこいる。その後はに東干拓へ移動。耕作地を見ると目の前にカナダヅル3羽がいてみなさんでじっくりと観察、撮影する。ヒバリやタヒバリが飛び回り、200羽程のオナガガモが休んでいる。ナベヅルやマナヅルの群れが次々に塒へ向かっていく。17:50日没。クロヅル2羽を発見し、ちょっと暗くて遠いけどみなさんでじっくりと観察、撮影する。日が暮れると気温がぐんぐん下がって寒い。18:00までツルたちのねぐら入りを観察してからホテルにチェックイン。夕食は黒豚しゃぶしゃぶ、ブリの刺身、キビナゴ天ぷらなどなど地元の料理で盛り上がる。

1月31日、早朝にバスで出発。現地に行くとナベヅルやマナヅルの群れが次々に飛び立っていく。給餌が始まるとツルたちが集まってきて餌を食べだし、なぜかカナダヅル3羽が一番前にいる。一旦にホテルへ戻って朝食。再度出発し、干拓地を歩く。ホシムクドリ20羽程が牛舎の周りにいてみなさんでじっくりと観察、撮影する。10:00にツル観察センターへ行き、淡色型のコクマルガラスで盛り上がる。サカツラガン1羽がいるというがどうしても発見できずに移動してに熊本港に到着。フェリーに乗って島原港へ向かう。出港して直ぐに子供たちがユリカモメに餌をあげるから50羽程が飛び回り大騒ぎとなる。堤防にカツオドリ約150羽がとまっているがちょっと遠い。カンムリカイツブリが次々に逃げていく。カツオドリ1羽がフェリーに付いてきてみなさんで盛り上がる。島原港に到着してから移動し諫早干拓に到着。堤防の上に立つと、いきなり葦原からハイイロチュウヒの雄が飛び出してふわふわ舞う。ハイイロチュウヒの雌も何回か飛び出して盛り上がる。みなさんでツリスガラを探すが見付からない。この鳥を目的にこのツアーに参加された方が何人もいるので何とかしたいが確認できない。ホオジロ、オオジュリン、モズなどが芦原の中でちょこちょこ動く。綺麗なチュウヒの大陸型が飛び回り、タヌキが出てきて何かを食べる。17:00に昨年は約20万羽のトモエガモの大群が飛び立って移動を始めたのだが、今年は1羽もいなくなっている。理由は分からないが20万羽を超える鳥がまったくいなくなってしまうなんてちょっと怖いのである。探鳥後に移動しホテルにチェックイン。夕食は地元のお料理のバイキングで盛り上がったのである。

2月1日、朝食後にホテルを出発し、公園内を歩いてツグミ、シロハラ、マガモ、ヒドリガモなどを観察、撮影し、河原で再びツリスガラを探すが確認できない。公園にアトリが100羽以上いて盛り上がる。移動途中で何回かカササギがとまっているがバスを停められない。東よか干潟に到着後、ぱらぱら雨が降ってきた。駐車場の横の水田にズグロカモメ3羽が降りててみなさんでじっくりと観察、撮影する。まだ、干潟が干出してて鳥たちが広範囲に散っていて、海上にはツクシガモ、ズグロカモメ、カモ類などが数千羽浮いている。干潟よか公園へ行き、シロハラ、ジョウビタキ、ミヤマガラス、コクマルガラスなどを観察、撮影する。潮が満ちてくると凄い数の鳥たちが岸に近づいて来る。ハマシギ、ダイゼン、シロチドリ、ダイシャクシギ、アオアシシギ、アカアシシギ、チュウシャクシギなどのシギ・チドリ類数千羽が飛んだり降りたりしている。シギ・チドリ類の規模は日本一と言われているが、干潟が狭くなると鳥で埋め尽くされる。そして、その群れが飛び立つ姿は圧巻そのものなのだ。いつも間にか土砂降りとなっていたが、いつまでも見ていたい光景なのだ。ダイシャクシギの群れの中にソリハシセイタカシギ1羽、ミヤコドリ2羽が入っている感動的な光景を後にして福岡空港へと向かったのである。冬の九州はとにかく鳥たちがたくさんいて楽しいツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。

宮島 仁

関連記事

ページ上部へ戻る