【ツアー報告】ボルネオ バードフォトツアー 2024年6月28日~7月5日
(写真:オジロウチワキジ 撮影:森久美子様)
今回は数多くの野鳥が生息するボルネオで、特に観察することが難しいキジの仲間をメインターゲットとしたバードフォトツアーを企画しました。オジロウチワキジとボルネオエボシコクジャクの2種は「幻のキジ」と言える存在で、特に後者は現地のバードガイドのなかでも観たことがある人がほとんどいないという、珍鳥中の珍鳥として長く君臨した種です。コロナ禍で渡航が出来なかった最中に、観察、撮影できるポイントが開拓されたため、現在ではどちらの種もレギュラーに観察、撮影することが出来るようになりましたが、それでもその場所でしかチャンスがない、という鳥ですので、当日の条件が良くなければ出逢うことが出来ないという鳥です。幸いにも今回は、これら2種のキジの美しい姿を始め、写真映えするボルネオシマヤイロチョウ、カンムリシャコなどもしっかりと観察、撮影することができました。
ツアーの後半はボルネオ東海岸のセピロクとスカウで観察、撮影を行いましたが、こちらでもサイチョウやクビワヒロハシといったボルネオの熱帯雨林ならではの鳥たちを筆頭に、クロアカヤイロチョウ、ムネアカハチクイ、シロクロサイチョウ、ニッケイアオバトといった観察することが容易で無い鳥たちも含む、数多くの野鳥たちと出逢い、撮影を楽しむことが出来ました。特にスカウに滞在してのキナバタンガン川のボートクルーズではルリカワセミ、コウハシショウビンなどのカワセミ類もしっかりと撮影できたほか、今回はいつもよりオランウータンの姿が目立ち、繰り返し観察することが出来ました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
田仲謙介