【ツアー報告】フォトツアー八東ふる里の森と吉備高原のブッポウソウ 2024年7月13日~14日
(写真:ブッポウソウ 撮影:刈田宏様)
毎年、春と夏にツアー企画している八東ふる里の森。当地は深いブナ林のためアカショウビンやコノハズク、オオコノハズクといった魅力的な野鳥たちが生息しているため、設備面での問題が少々ありながらもツアー企画を継続してきました。ただ夏季はすでにアカショウビンの鳴き交わしの時期は過ぎ、順調に繁殖が進んでいれば、コノハズクは日中はじっと木に止まっているだけの状況であることから早朝探鳥の意味がそれほどないと考え、今回からは現地のバンガロー宿泊は取りやめて翌日に向う岡山県の吉備中央町に近い場所にあるビジネスホテルに宿泊する形に変えてみました。お風呂がない、トイレが近くにないなど、バンガロー宿泊は特に女性のお客様にはやや難があることから今回は大変ご好評をいただくことができたように感じました。そして翌日は従来通り、吉備中央町にてブッポウソウの観察、撮影を行います。時期的にはちょうど巣箱の中のヒナに餌を運んでいる時期で親鳥はかなり活発に動き回っていることでしょう。
13日、前日に岡山駅から再び姫路駅に戻りましたが、夕方になっても蒸し暑さはそのままといった感じでした。ただこの日は天気予報もまずまずで探鳥予定の八東ふる里の森も晴れ予報になっていました。この日も姫路駅前に予定通り10:00にご集合いただき、まずは八東ふる里の森に向って出発しました。途中、昨日までの現地の状況をお伝えしながら進めました。
*諸般の事情を鑑み詳しい内容をウェブサイトでは公開しておりません。
さて、すっかり恒例になっている鳥取県、岡山県をめぐるツアー。今回からは従来のバンガロー宿泊をビジネスホテル宿泊に変えてみましたが、おかげさまで好評をいただけたようで何よりでした。まずこのツアーの主役の一つであるコノハズクは、今季はなぜか順調に繁殖が進んでおらず、かなり期待薄でしたが、直前になって巣箱にやってきたとのことで映像では見ることができました。今後どういった動きをするのか見守りたいものです。一方、ブッポウソウはほぼ小雨の中での撮影になりましたが、つがいがせっせと巣箱にいるヒナに餌を運ぶ様子を見ることができました。今回訪れた場所はいずれも希少な野鳥が生息し、それらを現地のスタッフの方々が見守っているいわば共存を可能にしている場所です。またこれらに関して積極的に情報発信し、それが結果的に町おこしに繋がっている点も共通していて、もはやこれは新しい野鳥観察の形ではないかと感心しました。この度はご参加いただきましてありがとうございました。また現地でお世話になった皆様にも感謝申し上げます。
石田光史