【ツアー報告】フォトツアー八東ふる里の森と吉備高原のブッポウソウ 2024年7月11日~12日

(写真:ブッポウソウ 撮影:小林浩様)

毎年、春と夏にツアー企画している八東ふる里の森。当地は深いブナ林のためアカショウビンやコノハズク、オオコノハズクといった魅力的な野鳥たちが生息しているため、設備面での問題が少々ありながらもツアー企画を継続してきました。ただ夏季はすでにアカショウビンの鳴き交わしの時期は過ぎ、順調に繁殖が進んでいれば、コノハズクは日中はじっと木に止まっているだけの状況であることから早朝探鳥の意味がそれほどないと考え、今回からは現地のバンガロー宿泊は取りやめて翌日に向う岡山県の吉備中央町に近い場所にあるビジネスホテルに宿泊する形に変えてみました。お風呂がない、トイレが近くにないなど、バンガロー宿泊は特に女性のお客様にはやや難があることから今回は大変ご好評をいただくことができたように感じました。そして翌日は従来通り、吉備中央町にてブッポウソウの観察、撮影を行います。時期的にはちょうど巣箱の中のヒナに餌を運んでいる時期で親鳥はかなり活発に動き回っていることでしょう。

11日、前日に東京から姫路までやってきていましたが、空は雲が多く夜には雨が落ちてきました。ただ、天気予報を見る限りでは雨のエリアは時間とともに南へ下がり、初日の八頭町付近は雨雲は全くかからない予報になっていました。当日朝は天気予報が当ったようで朝から曇ってはいましたが、空は明るく、ひとまず雨の心配はないように感じました。姫路駅前に予定通り10:00にご集合いただき、まずは八東ふる里の森に向って出発しました。途中、直近の現地の状況をお伝えしながら進めました。

*諸般の事情を鑑み詳しい内容をウェブサイトでは公開しておりません。

さて、すっかり恒例になっている鳥取県、岡山県をめぐるツアー。今回からは従来のバンガロー宿泊をビジネスホテル宿泊に変えてみましたが、おかげさまで好評をいただけたようで何よりでした。ただ結果的にはこのツアーの主役の一つであるコノハズクに出会うことができず残念でした。5月に訪れた際にはよく鳴いていて、毎年安定的に繁殖行動が見られていただけに非常に残念で、早くも来季の動向が気になりました。一方、ブッポウソウに関しては、例年よりも全体的に繁殖行動が早めに進行しているようですが、つがいがせっせと巣箱にいるヒナに餌を運ぶ様子を見ることができました。今回訪れた場所はいずれも希少な野鳥が生息し、それらを現地のスタッフの方々が見守っているいわば共存を可能にしている場所です。またこれらに関して積極的に情報発信し、それが結果的に町おこしに繋がっている点も共通していて、もはやこれは新しい野鳥観察の形ではないかと感心しました。この度はご参加いただきましてありがとうございました。また現地でお世話になった皆様にも感謝申し上げます。

石田光史

アオバズク 撮影:小林浩様

 

ブッポウソウ 撮影:小林浩様

 

アオバズク 撮影:小林浩様

 

ブッポウソウ 撮影:小林浩様

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