【ツアー報告】真夏の宮古島 アカショウビンとアジサシ類 2024年7月1日~4日
(写真:エリグロアジサシ 撮影:番場則之様)
1日 午後にお客様が全員揃って宮古島空港を出発。宮古島は真夏のギラギラ太陽がこれでもかと太陽光線を照射している。まずは貯水池でアオサギ、ダイサギ、コサギ、カワウなどを観察。公園でモクマオウにリュウキュウアオバズクの親鳥と巣立ちビナ3羽がとまっているのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。さらに、ズアカアオバトがとまったがお尻しか見えない。耕作地をゆっくり走るとミフウズラが道路を横切る。以前ならミフウズラは宮古島で簡単に見られたのだが、ここ数年でほとんど見られなくなってしまった。ツバメチドリの成鳥や幼鳥、ヒナが降りている畑があり、こちらも皆さんで観察、撮影する。17:15にホテルに戻り、18:20に夕食。その後は夜間観察に行く。暗くなるとリュウキュウアオバズクやリュウキュウコノハズクが一斉に鳴き出す。翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリが飛んで行く。近くにとまって鳴きだしたリュウキュウコノハズクをみなさんでたっぷりと堪能し、琉球列島では宮古島にしか生息していないヒキガエル科のミヤコヒキガエルを観察、撮影してホテルに帰る。
2日 早朝にホテルを出発。道路をゆっくり走るとあちこちでキンバトが路上で餌を啄む。電線にヨナグニカラスバトがとまっていて、シロハラクイナが道路を横切る。ズグロミゾゴイが道路の脇からスローモーションで歩いて来る。その後は池へ向かうが水溜りがあちこちに残り、水路にも水がたくさんある。それでもオオクイナ、リュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウキビタキが次々に水浴びにやって来る。池の周りではリュウキュウアカショウビン、ヨナグニカラスバトが鳴きながら飛んでいく。駐車場にキンバトの綺麗な雄がいて皆さんでじっくりと観察、撮影する。11:00に鰹出汁の効いたおいしい宮古そばの昼食。12:00に無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡る。橋の長さは3,540m。まずはコアジサシのコロニーを観察、撮影。浜の近くの溜め池でダイサギ、コチドリなどを観察、撮影して移動するとミフウズラが道路を横切る。その後は漁港で生け簀にとまるエリグロアジサシ、クロサギを観察、撮影。さらにエリグロアジサシ数ペアが繁殖していて、4日前はみんな抱卵していたがヒナになっていて、これらをそっと観察、撮影する。その後は溜め池でセイタカシギ、コチドリ、アオサギなどを観察、撮影して移動。貸し切りの釣り船に乗って沖合の岩礁へ行く。岩礁にはクロアジサシが数百羽いて白黒まだら模様のヒナもあちこちで見られる。岩礁から飛び出すクロアジサシやマミジロアジサシが次から次へと船に向かって来るからみなさんで盛り上がる。残念ながらヒロクロアジサシには会えなかったが、波がまったく無く満潮の時間と合って船長が岩礁ぎりぎりまで近づけてくれるのでアジサシ類をたっぷりと観察、撮影する。そして、あっという間に楽しい時間は過ぎてしまいホテルに帰り、19:30から近所の料理屋さんで夕食。
3日 早朝にホテルを出発。道路をゆっくり走るとズアカアオバトが電線にとまっていてみなさんでじっくりと観察、撮影。キンバトが道路のあちこちで餌を啄ばみ、リュウキュウサンコウチョウが囀る。とまっているリュウキュウアカショウビンを発見して皆さんでじっくりと観察、撮影する。偶然、リュウキュウアカショウビンにスポットライトが当たっているかのように陽が差していた。その後は畑でツバメチドリを観察、撮影。ゆっくり耕作地を走ると、近年、ほとんど見られなくなったミフウズラとあちこちに出て来て、撮影できた方もいるから驚きである。11:30から昼食をいただき島尻のマングローブへ行き、マングローブの植物やプラスチックのオモチャのようなベニシオマネキ、ミナミトビハゼなどを観察、撮影。カイツブリ、オオバン、バンなどを観察していると、ヨシゴイが飛ぶ。さらに、ムラサキサギの成鳥、幼鳥などをみなさんでじっくりと観察、撮影する。虎模様のオキナワチョウトンボや尾の先が太いタイワンウチワヤンマで盛り上がる。14:40に雪塩製塩所でお買い物と雪塩ソフトクリームを買い食いする。その後、耕作地をゆっくり走ると、どうしたことか、ここでもあちこちでミフウズラと出会う。同時に4羽や親子連れなども出て来てミフウズラ祭り状態たのだ。その後、貯水池でクロツラヘラサギやサギ類など観察、撮影して農道を走っているとリュウキュウヨシゴイの雄が水路から飛び立つ。その後はミサゴを観察、撮影してから、再び、戻るとフェンスにリュウキュウヨシゴイの綺麗な雄がとまって鳴いている。もちろん皆さんでたっぷりと観察、撮影してホテルに帰り近所の料理屋さんで豪華な夕食。
4日 早朝にホテルを出発。6:20にサガリバナを鑑賞してから池へ行く。すると直ぐにオオクイナの雌が水浴びに来る。さらにオオクイナの雄もやって来て水浴び。その後、リュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウヒヨドリなどが次々にやってきて水浴びをする。池の上でリュウキュウアカショウビンがサキシマキノボリトカゲを飲み込むシーンを観察、撮影。さらに、キンバトの綺麗な雄が水を飲みにやって来て盛り上がる。昼食後、海岸で越夏しているチュウシャクシギ、キアシシギ、ムナグロや繁殖しているコアジサシ、留鳥のクロサギなどを観察。さらに、耕作地でツバメチドリの成鳥、幼鳥をたっぷり堪能。そして、昨日、ミフウズラをたくさん見た耕作地を走るがまったく出会うことなく宮古島空港で解散しました。真夏の南の海アジサシ類や夜間のリュウキュウコノハズク、そして、オオクイナ、キンバト、リュウキュウアカショウビンと楽しいツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
宮島仁