【ツアー報告】真夏の宮古島 アカショウビンとアジサシ類 2024年6月26日~29日
(写真:オオクイナ 撮影:小野田香澄様)
26日、午後、お客様が全員揃って宮古島空港を出発。宮古島は梅雨明けして太陽がこれでもかと太陽光線を照射している。早速、池に行くとクロツラヘラサギ2羽、ダイサギ、カワウ、シロハラクイナなどがいる。さらにはリュウキュウアオバズクの親鳥と巣立ちビナ3羽がモクマオウにとまっているのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。さらに、翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリがとまっていて盛り上がる。干潟には越夏しているチュウシャクシギ、キアシシギ、アオアシシギ、繁殖しているコアジサシがいたので観察。その後は耕作地をゆっくり走るとミフウズラが道路を横切る。ちょっと前までミフウズラは宮古島では普通に見られたのだが、ここ数年でほとんど見られなくなってしまった。ツバメチドリの成鳥が10羽程降りている畑があり、抱卵している個体がいた。17:00にホテルに戻り18:20に夕食。その後は夜間観察に行く。暗くなるとリュウキュウアオバズクやリュウキュウコノハズクが一斉に鳴き出す。翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリが飛び回り、ゴイサギも飛んで行く。近くにとまったリュウキュウコノハズクをみなさんでたっぷりと堪能し、琉球列島では宮古島にしか生息していないヒキガエル科のミヤコヒキガエルを観察、撮影してホテルに帰る。
27日 早朝にホテルを出発。道路をゆっくり走るとあちこちでキンバトが路上で餌を啄む。電線にズアカアオバトがとまり、シロハラクイナが道路を横切る。池へ向かうと先々週の豪雨の水溜りがあちこちに残っている。水溜りがあるとわざわざ鳥たちは池へ来ないで水溜りで水浴びをする。やはり池には何も来ない。その後は貸し切りの釣り船に乗って沖合の岩礁へ行く。岩礁にはクロアジサシが数百羽いて白黒まだら模様のヒナも見られる。あの豪雨でも大丈夫だったようだ。岩礁から飛び出すクロアジサシやマミジロアジサシが次から次へと船に向かって来るからみなさんで盛り上がる。岩礁の上にモンパノキがあり、ヒメクロアジサシ1羽がとまっているのを確認してみなさんでじっくりと観察、撮影する。波がまったく無く満潮の時間と合って船長が岩礁ぎりぎりまで近づけてくれる。アジサシ類をたっぷりと堪能し、あっという間に楽しい時間は過ぎてしまい帰港。昼食後、無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡る。橋の長さは3,540m。まずは漁港で生け簀にとまるエリグロアジサシ、クロサギを観察、撮影。さらにエリグロアジサシ数ペアが抱卵してるので、これらをそっと観察、撮影する。その後は溜め池でセイタカシギ、コチドリ、アオサギなどを観察、撮影して移動。夕方に再び池へ行くが何も来ることがなく、林道を歩くキンバトを観察、撮影してホテルに帰り近所の料理屋さんで夕食。
28日 早朝にホテルを出発し道路をゆっくり走る。カラスバトがとまっていたが直ぐに飛んでしまう。キンバトが道路のあちこちで餌を啄ばみ、オオクイナが道路の水溜りで水浴びをする。さにらリュウキュウアカショウビンなどを観察して、もう一度池へ行く。すると、リュウキュウサンコウチョウが水浴びに来る。さらにオオクイナがやってきて水浴びをするのでみなさんでたっぷりと堪能する。さらに次の日本産鳥類リスト第8版で種となるリュウキュウキビタキの雌が水浴びに来て盛り上がる。林内では今年もオニカッコウが鳴いている。その後は再び道路をゆっくり走り、リュウキュウアカショウビンを数人の方が観察、撮影する。昼食後、島尻のマングローブへ行き、マングローブの植物やプラスチックのオモチャのようなベニシオマネキを観察。その後はカイツブリ、オオバン、バン、ヨシゴイやムラサキサギの成鳥、幼鳥をみなさんでじっくりと観察、撮影する。14:00に雪塩製塩所でお買い物と雪塩ソフトクリームを買い食いする。その後は貯水池でクロツラヘラサギやサギ類などを観察、撮影、公園の小さな池でキンバトを観察していると土砂降りとなる。さらに耕作地で水浴びをするツバメチドリを観察、撮影した後、宮古馬を見てみなさんで盛り上がる。17:05にホテルに帰り、18:30から近所の料理屋さんで豪華な夕食。
29日 早朝にホテルを出発。6:15に今が見頃のサガリバナを鑑賞してから池へ行く人と耕作地を走り回る人に分かれる。池には次々にリュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウキビタキの雌雄がやってきて水浴びをする。一方、道路や耕作地ではリュウキュウアカショウビンがとまっていて観察、撮影する。10:00に合流してトイレ休憩。とまって鳴いているキンバトを探しているとリュウキュウアオバズクの親子を発見。さらに、枝にとまっているキンバトの綺麗な雄を発見して、みなさんでじっくりと観察、撮影する。さらに、耕作地でミフウズラが道路を横切るが撮影とまではいかない。ムラサキサギの幼鳥が小鳥を咥えて飛び立つ。その後はツバメチドリを観察してから昼食とし、昼食後はゆっくり耕作地を走ってミフウズラを探すが出会わない。その後、キンパラやツバメチドリのヒナなどで盛り上がって宮古島空港で解散しました。真夏の南の海アジサシ類や夜間のリュウキュウコノハズク、そして、オオクイナ、キンバトと楽しいツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
宮島仁