【ツアー報告】春のテキサス バードウォッチング 2024年4月19日~25日

(写真:ノドグロミドリアメリカムシクイ 撮影:岡本圭祐様)
渡りはわずかなタイミングに左右されるので、いつでも「外れ」のリスクを背負っているのですが、日本の春の渡りよりも半月ほど早い時期から最盛期を迎えるテキサスの渡りは渡っていく数が多いため、外れても何かしらは見られるという安心感があるため、日本ほど外れるリスクが無く、ツアーを作ることが出来ます。それでも今回は、ツアー前半は今ひとつといったところが実情で、今回のメインターゲットであるアメリカムシクイの仲間も連日現れはするものの、どれも森のなかでの観察が難しく、皆の脳裏に「テキサスまで来たのに・・・」という思いが浮かび始めた時に、ようやくテキサスらしいアメリカムシクイの渡りに出逢うことが出来たのです!午後は特に面白く、林内のどこを見てもアメリカムシクイの仲間の姿が目に入るほどで、それらに加えてムネアカイカル、ビリーチャツグミ、モリツグミなどのツグミ類も同時に現れるので、どれを見ればよいか迷うほどで、この日の夕方の水場では、水浴びの順番待ちをしている鳥たちの姿が目立つほどでした。

そしてテキサスのもうひとつの醍醐味が、海岸の渡りです。森と同じく、海岸沿いでも渡りが進行中で、クロハサミアジサシ、ハシグロクロハラアジサシ、サンドイッチアジサシなどのアジサシ類が集まるほか、アメリカオオハシシギ、オオキアシシギ、アメリカヒバリシギ、アメリカヒレアシシギなど、日本で出たら大騒ぎの珍鳥たちが多数観られましたが、なかでも圧巻だったのが3,000羽にもなろうかというアメリカソリハシセイタカシギの群れでした。やはり、これだけスケールの大きな渡りは広大なアメリカ大陸だからこそ!そんなことを実感することが出来る今春のテキサスの春の渡りでした。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

田仲謙介

アカリュウキュウガモ 撮影:岡本圭祐様

 

エンビタイランチョウ 撮影:岡本圭祐様

 

カタアカノスリ 撮影:岡本圭祐様

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