【ツアー報告】沖縄やんばるの固有種たち 2024年5月15日~18日

(写真:ノグチゲラ 撮影:久野守正様)

15日、那覇空港を出発。今年の沖縄は梅雨入りをしないのではないかと思うような晴天の中を一気に北上してやんばるへ向かいノグチゲラのポイントで待つ。普段は森の中にいてなかなか出会えないノグチゲラだが、この時期はデイゴの花にやってくるので最も見やすい時期である。ところが、今年は理由は不明だがデイゴの花にノグチゲラが来ない年のようだ。遠くでリュウキュウアカショウビンが鳴きながら飛んで行く。リュウキュウサンショウクイやリュウキュウヒヨドリも飛び回る。ホントウアカヒゲを探していると木を登っていくのノグチゲラを発見。ポイントを変えるとホントウアカヒゲの愛想のいい雄が出て来てみなさんで観察、撮影する。どうしたのか昼間からリュウキュウコノハズクがずっと囀っている。夕方にホントウアカヒゲのポイントへ行くと、ここも雄がいいところに出てきてじっとしているのでみなさんでたっぷりと堪能する。リュウキュウアカショウビンが鳴きながら上空を飛んでいく。早くて手も足も出ないが盛り上がる。18:15ホテルに到着。

16日、早朝にホテルを出発。ヤンバルクイナのポイントをゆっくりと走ると、あちこちでヤンバルクイナが道路に出て餌を啄んでいる。ヤンバルクイナのペアが餌を啄ばみながら歩いていく。先回りをして待っていると、のんびりと餌を食べながら出て来たのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。さらに、先回りをして待つ。それを繰り返し20分程も堪能したのである。リュウキュウサンショウクイの造巣中の巣やリュウキュウメジロの抱卵中の巣が丸見えの所にあってこちらも忙しそうである。ノグチゲラをたっぷりと堪能してから昼食とお買い物。午後はシロガシラ、リュウキュウツバメ、チュウサギなどを観察、撮影。その後、森へ行くがノグチゲラやホントウアカヒゲの声がするが姿は見えない。夕方、ホントウアカヒゲのポイントへ行くと雄がいいところに出てきてじっとしているのでみなさんでたっぷりと堪能する。

17日、早朝に出発。ヤンバルクイナのポイントへ行くとリュウキュウアカショウビンが丸見えのところにとまって鳴いているのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。さらにヤンバルクイナが雌雄で餌を啄ばみながら歩いていく姿をたっぷりと堪能する。さらに林道へ入りイジュやクロツグの花の甘い香りが漂う中、やんばるの森の自然を楽しむ。今年、なかなか見付けられなかったサクラランの丸い花がいくつもある。12:30から昼食。その後、シロガシラ、シマキンパラ、セッカなどを見て16:00にホテル戻り、18:15夕食。19:00にナイトハイク、ポイントに着くと翼を広げると7080cmもあるオリイオオコウモリが鳴きながら飛び回る。リュウキュウアオバズクが鳴きながら飛来して、近くの電線にとまる。リュウキュウコノハズクをみなさん観察、撮影。さらにポイントを移動してリュウキュウオオコノハズクをたっぷりと堪能してホテルに帰ったのである。

18日、早朝に出発。南下して農道をゆっくり走り、サギ類やアオアシシギ、シロガシラ、シマキンパラなどを観察、撮影。シロハラクイナのペアがのんびりと田芋畑を移動していく姿をなんとか観察、撮影。さらにツアーになるとなかなか会えないリュウキュウヨシゴイの雌がのんびりと餌を採っているのでみなさんでたっぷりと堪能する。さらに南下して採餌をするクロツラヘラサギを観察、撮影。11:20には沖縄では珍しいムクドリとなぜかこんな時期に冬鳥のハクセキレイがいて驚くがみなさんは盛り上がらない。11:40に昼食。12:40にクロサギの巣の中にいる幼鳥3羽を観察、撮影して、那覇空港へと向かったのである。

この時期限定のデイゴの花にとまるノグチゲラを観察、撮影する予定でしたが、今年はまったく花にやってきませんでした。しかし、ヤンバルクイナ、ホントウアカヒゲ、ノグチゲラの“やんばる3点セット”にフクロウ類3種やリュウキュウヨシゴイとも出会えた楽しい4日間でした。みなさま、お疲れ様でした。

宮島 仁

ヤンバルクイナ 撮影:久野守正様

 

ホントウアカヒゲ 撮影:久野守正様

 

リュウキュウアカショウビン 撮影:久野守正様

 

リュウキュウヨシゴイ 撮影:久野守正様

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