【ツアー報告】フォトツアー シマエナガとタンチョウの塒 2024年1月26日~28日
(写真:シマエナガ 撮影:石田光史)
ここ数年、圧倒的な需要増になった野鳥の撮影。これを主な目的としてシリーズ化しているのがフォトツアーです。通常のバードウォッチングツアーでは多くの探鳥地に出向き、数多くの野鳥たちに出会うことを主なコンセプトにしていますが、野鳥を撮影するとなるとそれなりの時間を要し、また条件も選ばなくてはなりません。そのためフォトツアーでは目的とする種を絞り、厳選した探鳥地でなるべく時間をかける行程にしています。今回はここ数年、大人気になっているシマエナガとタンチョウの撮影を主な目的とし、訪れるエリアが1時間圏内であることから宿泊を連泊にしました。これにより2日目、3日目の行動を臨機応変にできるようにでき、なるべく良い条件の日にタンチョウの塒での撮影が可能なようにしました。ただ今回は出発前の現地の天候がかなり悪く、その心配が出発当日まで残る状況になってしまいました。
26日、東京は春のような陽気で早朝から雲一つない快晴でしたが、今回はたまたま北海道北部の天気が芳しくなく、このツアーの出発日前々日からかなりの荒天となっていました。状況を見ていましたが前日の25日は道内の多くの空港が欠航ならぬ閉鎖となっていました。そのため前日には比較的荒天の影響を受けない釧路空港に変更するかといったことまで検討していました。出発当日は現地の天候はある程度回復はしていましたが早朝の段階では女満別空港は天候調査となっていました。ひとまず予定通りご集合いただき、状況の説明、資料配布、この日の予定をお伝えしてから搭乗し、羽田空港引き返しの可能性ありの条件付きながら女満別空港に向かいました。
*詳しい内容はウェブサイトでは公開しておりません。
今回はまず出発日の数日前から現地の天候が大荒れで、出発当日も条件付きのフライトになるなど、なかなか難しいスタートでした。メインと考えていたタンチョウの塒は気温が高かったこと、また風があったことから期待していたような良い条件にならず残念でした。ただ塒にたたずむタンチョウ、さらにはサンクチュアリーで鳴き交わし、求愛行動、飛翔といったさまざまなシーンを撮影することができ、たまたま渡来していたカナダヅル、マナヅルに出会うこともできました。一方、シマエナガは今年は条件が極めて良く、頻繁にその可愛らし姿を見せてくれました。ほかにもアカゲラ、オオアカゲラ、エゾフクロウ、オオワシ、オジロワシ、ベニマシコなども見ることができ、エゾモモンガ、エゾクロテンも見ることができました。この度はご参加いただきましてありがとうございました。
石田光史