【ツアー報告】冬の琵琶湖で1日60種観察にトライ! 2024年1月6日

(写真:オオワシ 撮影:松岡哲弘様)

ここ数年、新年のスタートツアーとして定番になった冬の琵琶湖をめぐる日帰りバスツアー。2024年も3連休に合わせて3本企画してみましたが、おかげさまですべて満席となりました。琵琶湖でのツアーは毎年これだけではありますが、湖北の探鳥地をたった1日めぐるだけでもかなりの数の野鳥に出会えることから、タイトルには60種観察という目標を掲げてみました。今回もさまざまな方面からご参加いただきやすいように米原駅発着のツアーとし、幸いご好評をいただけたようでそれぞれの方向から多くの方々にご参加いただくことができました。冬の琵琶湖は過去、大雪など天候悪化があり心配がつきもので、今回も事前の天気予報がコロコロ変わる状況で、この日は事前の天気予報では晴れマークがついていましたが、直前の天気予報は終日曇りに変わりました。

6日、米原駅周辺では前日の夕方には見事な夕焼けが見られ、天気には全く心配ない状況で、この日も朝から青空が見えていました。ただ集合時間の10:00頃からは次第に雲が増えてくる中、予定通り琵琶湖に向かって出発しました。今回も米原駅からということもあって30分ほどで最初のポイントに到着することができ、到着後は各自観察機材の準備をしていただいてから歩き出しました。空は曇ってはいましたが無風のためか厳しい寒さはなく、まずはジョウビタキのオスがしばらく止まってその姿を見せてくれました。さらに歩くとモズの姿があり、枯れ木にはイカルが群れていました。しばらく見ているとシメも加わり、さらにはアトリの群れが飛び交う様子が見られたため、さらに河口付近に向かってみました。すると水浴びを終えたと思われるアトリの群れが枯れ木に群れ、集団で羽繕いをしていました。そこにはアカゲラも加わり、周辺の草地ではホオジロ、さらにはベニマシコの姿もありました。河口では思ったほどカモ類は見られませんでしたが、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、カワアイサ、セグロセキレイなどが見られました。その後は一旦、各自昼食の時間とし、昼食後は対岸の枯れ木に止まるオオワシを望遠鏡で見てから湖岸を歩きました。今年は琵琶湖の水位が低いとのことで、各所に陸地状になっている個所が見られ、ここでは群れで寝ているかなりの数のヒシクイが見られ、周辺ではカワアイサ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、やや遠くにはホオジロガモ、ユリカモメも見られ、杭にはミサゴが止まっていて大きな魚を食べていました。さらに歩くとハクセキレイ、キセキレイも見られました。その後は畑地を歩きなんとかケリを見つけたものの、住宅地の中だったことから観察は断念しました。その後はバスにて次のポイントに向かいましたが、たまたまオオワシが止まっている山の下の道を走ることから途中でバスを止め、より近くからオオワシを観察してみました。この日は良い枝に止まっていてくれたため、かなり良い角度からじっくりとオオワシの姿を堪能することができました。その後はここまで見られていないカモ類を探してみました。ここではかなりの数のオナガガモが地上に上がって餌を食べ、湖面にはマガモ、カルガモ、コガモに混じって、美しいヨシガモ、ミコアイサが見られ、珍しく木に止まっているトモエガモも見られました。その後は空がやや明るくなってくる中、最後のポイントを歩きました。まずは湖面に浮いているスズガモが見られ、畑地の中の道を歩くと電線にはモズ、カワラヒワ、ツグミの姿があり、草地からはハイタカが飛び出してきました。しばらく見ていると今度はコチョウゲンボウのメスが小鳥を追いかけて飛び回り、どこからともなくチュウヒも飛んできました。さらに歩くと枯れ木にはノスリが止まり、周辺では枯れ木にホオジロ、カシラダカが群れていました。そして最後は飛翔するマガンの群れが見られ、湖面に群れるハシビロガモ、ミコアイサ、なぜか畑地に群れているトビ、最後は枯れ木に群れているムクドリに混じるホシムクドリを見て探鳥を終了しました。

新年最初のツアーは曇り空の中でしたが冬の琵琶湖の名物であるオオワシを堪能することができ、ヒシクイ、マガン、ヨシガモ、トモエガモ、ホオジロガモ、カワアイサ、ミコアイサ、ケリ、ミサゴ、ノスリ、ハイタカ、チュウヒ、アカゲラ、コチョウゲンボウ、ホシムクドリ、アトリ、イカル、ベニマシコなど計62種の野鳥たちが楽しませてくれました。この度はご参加いただきましてありがとうございました。そして今年も引き続きよろしくお願いいたします。                                                            

石田光史

ミコアイサ 撮影:松岡哲弘様

 

アトリ 撮影:松岡哲弘様

 

チュウヒ 撮影:松岡哲弘様

 

ノスリ 撮影:松岡哲弘様

 

イカル 撮影:松岡哲弘様

 

マガン 撮影:松岡哲弘様

関連記事

ページ上部へ戻る