【ツアー報告】キンバトとミフウズラに会いたい!秋の宮古島 2023年9月27日~30日
(写真:ミフウズラ 撮影:K様)
27日、宮古島空港に全員揃って出発。今年はまだまだ陽射し強くて真夏のようである。早速、耕作地の農道をゆっくりと走るとツバメチドリ26羽が休んで、みんな暑いのか口を開けている。早速、みなさんでじっくりと観察、撮影する。ツメナガセキレイがたくさん渡ってきているようであちこちに降りている。公園にもツメナガセキレイがたくさん渡ってきている。水路でクロツラヘラサギ、バンなどを観察してから池へ行くとオニアジサシが休んでいる。7月にも同じ場所で見たので越夏したのだろう。アオアシシギ16羽、アカアシシギ7羽、ヒバリシギ、ムナグロ、ダイゼン、セイタカシギなどのシギ・チドリ類をみなさんでじっくりと観察、撮影する。17:30にホテルにチェックイン、18:15に出発。途中で夕食を取り19:00からナイトハイク。翼長が1m近くもあるヤエヤマオオコウモリが恋の季節なので数個体で追いかけっこをする。リュウキュウコノハズクが一斉に鳴き出すがどの個体も遠い。場所を変えてアオバズクの鳴き真似をすると直ぐに飛んで来て電線にとまるのでじっくりと観察。撮影する。さらに場所を変えてリュウキュウコノハズクをみなさんで観察、撮影してホテルに帰る。
28日 早朝にホテルを出発、ここ数年ハト類がよく見られるので勝手に「キンバト通り」と呼んでいる場所へ行く。シロハラクイナの親鳥が真っ黒なヒナ2羽を連れて道路を歩く。ズアカアオバト5羽が電線にとまっているのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。さらに進むとリュウキュウアカショウビンが枝にとまっていたが全員が見る前に飛んでしまう。キンバト雌も道路を歩くが、こちらも全員が見る前に飛んでしまう。リュウキュウヨシゴイ雄が草むらから飛び出す。林道で餌を啄むキンバト雄も全員が見る前に飛んでしまう。なかなかスカッと行かないのだ。水場ではヨナグニカラスバトやリュウキュウアカショウビンが鳴きながら飛んでいくが、10:00まで待っても何もやって来なかった。その後、周辺の道路をゆっくり走り、耕作地でじっとしているムラサキサギの幼鳥を発見してみなさんでじっくりと観察、撮影する。さらに耕作地をゆっくりと走りながらミフウズラを探すが出会えない。ちょっと前までは「ミフウズラを見るなら宮古島だ!」と言われていたが、それはもう昔の話となってきて、年々見難い状況になっている。11:15 無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡る。橋の長さは3,540m(サンゴ礁)。11:30新鮮な海鮮丼やまぐろ丼の昼食。昼食後、貯水池でコウノトリ2羽、ウズラシギ、ヒバリシギ、オジロトウネン、アカアシシギ、ツメナガセキレイなどをじっくりと観察、撮影する。海岸へ行き、ムナグロ、チュウシャクシギ、クロサギ、アマサギなどを観察、撮影していると採餌をするカラシラサギを発見。こちらもじっくりと観察、撮影する。その後、宮古島へ戻り、ゆっくりと耕作地を走り、リュウキュウヨシゴイ雌や近くの池でセイタカシギ、バン、セッカなどを観察、撮影。さらに耕作地を走ると散水の水が漏れて溜まっている農道にヒバリシギ約30羽、コチドリ4羽、アオアシシギ、タカブシギが何かを食べている。さらにキンパラ約50羽、シマキンパラ1羽が水浴びをしている。耕作地を走るとあちこちにツメナガセキレイが降りている。その後、耕作地でやっとミフウズラの雌雄を発見。雌は直ぐに藪に入ってしまうが、雄はしばらくじっとしているのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。帰り際に今期初のエゾビタキを確認。17:20にホテルに帰り、18:30から近所の料理屋さんで夕食。
29日 早朝にホテルを出発し「キンバト通り」を走るとズアカアオバト16羽が電線にとまっている。リュウキュウアカショウビンも枝にとまっているが全員が見る前に飛んでしまう。ミフウズラ雌雄が道路で餌を啄みみなさんでじっくりと観察、撮影する。オオクイナ成鳥が出て来て水溜りで水浴びをする。さらに、シロハラクイナやオオクイナ幼鳥が次々に出て来て水浴びをする。さらにアカハラダカも降りてきて水浴びをする。キンバト雌が水溜りの周りを歩く。その後はミフウズラを探して農道を走るが出会うことがなく、11:30に昼食。午後からはマングローブへ行き、ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギなどのマングローブ植物やプラスチックのオモチャのようなベニシオマネキ、チュウシャクシギ、アカアシシギ、ソリハシシギなどみなさんで観察、撮影する。その後は湿地へ行きカイツブリ、カルガモ、バンなどを観察して移動。14:15雪塩製塩所でお買い物。雪塩ソフトクリームをみなさんで食べる。出発すると直ぐにコムクドリの200羽程の群れが飛び回って、民家の木に降りる。海岸ではアカアシシギ、アオアシシギなどのシギ・チドリ類を観察。近くの公園の芝地でコシャクシギ2羽を発見し、みなさんでじっくりと観察、撮影する。夕方に再びキンバトを探すが出会うことがなく、帰ろうとすると信じられないことに車が何台も通る道路の歩道にヨナグニカラスバトが降りて餌を啄んでる。もちろんみなさんでじっくりと観察、撮影したのである。17:20にホテルに帰り、18:30から近所の料理屋さんで夕食。
30日 早朝にホテルを出発し、耕作地をゆっくりと走る。やっとエゾビタキが渡って来てあちこちにいる。林を歩くとヨナグニカラスバトやキンバトが鳴き、遠くでオニカッコウも鳴く。オニカッコウは7月も鳴いていたので定着しているのかもしれない。道路から5~6mの近さの枝にとまってのんびりと羽づくろいをするオオクイナ雄をみなさんでたっぷりと堪能する。再度森へ行きキンバトを探すが、鳴き声だけで姿は見られない。道路を走り、耕作地や公園の芝地へ行くとツメナガセキレイがたくさんいる。公園へ行くとキンバト雌雄が足元から飛び出し、とまった辺りを探すが見付からない。昼食後、再び行くと、また、キンバトが飛び立つがじっくりは見られない。貯水池に行きクロツラヘラサギ、アカアシシギ、タカブシギ、セイタカシギなどがいてみなさんでじっくりと観察、撮影する。市街地上空をアカハラダカ1羽が飛んで行く。再び、公園へ行くとキンバトが飛び立って樹林内へ消えていく。その後、耕作地を走りながら宮古島空港に到着したのである。ミフウズラ・キンバト・オオクイナになんとか出会え、シギ・チドリ類がたくさん入ってきて賑やかなツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
宮島仁