【ツアー報告】真夏の宮古島 アカショウビンとアジサシ類 2023年7月2日~5日
(写真:リュウキュウアカショウビン 撮影:小林浩様)
2日、午後、宮古島空港を出発。宮古島は32℃だが太陽が近くに感じる強い日差しなのだ。貯水池でクロツラヘラサギやバン、サギ類などを観察、撮影した後、耕作地をゆっくり走ってサトウキビ畑でミフウズラを見るが直ぐに畑に入ってしまう。その後は海岸でヘラサギ、コアジサシ、キョウジョシギ、チュウシャクシギなどを観察、撮影していると、公園のモクマオウにとまっているリュウキュウコノハズクを発見。慌ててみなさんで観察、撮影する。ホテルに戻り夕食をいただき再度出発。日没が19:30なのでまだまだ昼間のように明るい。キンバト雄が道路で餌を啄み、リュウキュウヨシゴイが水路から飛び立つ。ミフウズラも道路を歩くがすっきり全員で見ることが出来ない。車から7~8mの牛舎の柵にとまっているリュウキュウアカショウビンをみなさんでじっくりと観察、撮影、さらに、路上でミミズ類を食べるリュウキュウアカショウビンをたっぷりと堪能する。日暮れ頃になるとヨナグニカラスバトやキンバトが一斉に鳴き、インドクジャクがネコのような奇妙な声で鳴く。翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリがバッサバッサと飛んでいく。薄暗くなるとリュウキュウアオバズクやリュウキュウコノハズクが一斉に鳴き出す。近くの木で鳴いているリュウキュウコノハズクをみなさんでたっぷりと堪能し、帰路にリュウキュウオバズクも観察、撮影してホテルに帰る。
3日、早朝にホテルを出発。道路をゆっくり走るとあちこちでキンバトが餌を啄み、電線にヨナグニカラスバトがとまっている。池では次々にリュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウヒヨドリ、リュウキュウメジロ、オオクイナがやってきて水浴びをする。キンバトの雌雄が水を飲みに来る。4時間程でリュウキュウアカショウビンは計40~50回、オオクイナは雌雄・幼鳥が計8回、リュウキュウキビタキ雌雄もやってきて、みなさんでたっぷりと堪能する。11:00に昼食。最近、美味しいお店は混んでてなかなか食べることが困難となってしまった。昼食後はヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギなどのマングローブ植物やプラスチックのオモチャのようなベニシオマネキ、ミナミトビハゼなどを観察。橋からは甲羅の長さが1.5m程もある大きなウミガメが浮いてきてみなさんで盛り上がる。湿地ではカイツブリ、オオバン、バンなどを見ているとヨシゴイが飛んでいく。さらに、じっとしているムラサキサギ成鳥や歩き回っている幼鳥を観察、撮影する。その後は小さな池に行きツバメチドリ、セイカタシギ、タカブシギ、コチドリ、さらにはリュウキュウヨシゴイ雄をみなさんでじっくりと観察、撮影。その後、ミフウズラやシロハラクイナなどを観察しながら耕作地をゆっくり走ってホテルに帰り夕食。
4日、早朝に ホテルを出発。漁港に到着後、時間があるので港の奥へ進むと上空を大きな鳥が飛んでいる。コグンカンドリだ。慌てて皆さんで観察、撮影する。ここでは貸し切りの船に乗って沖合の岩礁へ行く。岩礁にはクロアジサシが数百羽いて白黒まだら模様のヒナも見られる。岩礁から飛び出すクロアジサシやマミジロアジサシが次から次へと船の間近を飛行するのでみなさんで盛り上がる(後でお客様のお写真からヒメクロアジサシも確認)。さらに、今年は昨年のベニアジサシのコロニーがまったく無くなってしまいがっかりしていたが、50~60羽が繁殖している岩礁を船長さんが探してきてくれたのでみなさんで盛り上がる。日本ではそうそう見ることの出来ない距離での海アジサシ類をたっぷりと堪能して帰港。着替えて出発するとムラサキサギの幼鳥が海上へと飛んで行った。以前はムラサキサギの北限が石垣島だったが、近年、宮古島でも繁殖をするようになった。その後は耕作地で50羽程のツバメチドリの成鳥・幼鳥が降りててみなさんで観察、撮影する。11:00に昼食。ここも美味しいけど混んでて入れないことが多い。その後は採餌をするエリグロアジサシ、ベニアジサシを観察、撮影。さらにエリグロアジサシ、そしてコアジサシとシロチドリの決闘を観察する。海岸ではアジサシ、ミサゴなどを観察、撮影する。その後、耕作地をゆっくり走り、ツバメチドリ、ミフウズラ、シロハラクイナ、キンバトなどを観察、撮影してホテルに帰り夕食。
5日、早朝にホテルを出発。この時期限定の“サガリバナ”を見学してから道路を走る。キンバト、シロハラクイナ、ミフウズラなどを観察、撮影。貯水池へ行くとオニアジサシ、アカガシラサギ夏羽、クロツラヘラサギ3羽、アカアシシギ、アオアシシギなどがいて、近づくとアカガシラサギ夏羽は直ぐに飛んでしまうがオニアジサシをじっくりと観察、撮影する。畑ではツバメチドリのまだ綿羽の雛を観察、撮影。ミフウズラの幼鳥2羽がのんびり餌を啄んでいてやっと全員でじっくり堪能する。みんなが笑顔で出発しようとすると車のエンジンが掛からない。急遽、バス会社から助けを呼び40分後に出発。まずはベニアジサシ30羽程が飛んでいるのでみなさんで橋の上から観察、撮影する。蒼い海の上を飛ぶベニアジサシの美しさはずっと見ていられる風景なのだ。その後は貯水池でリュウキュウヨシゴイ雌を観察して沖縄料理の昼食。貯水池でアオアシシギ、クロツラヘラサギ、ムラサキサギなどを観察、撮影。再び貯水池へ行き、アカガシラサギ夏羽を探していると焦げ茶色のサギが飛び出す。なんとタカサゴクロサギだ。全員で見ることが出来なかったので、時間ギリギリまで待ち、周辺の水辺を探したが残念ながら確認することは出来ず、その後、ゆっくり耕作地を走り宮古島空港へ行き解散となりました。真夏の南の海アジサシ類や夜間のフクロウ類、そして、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、オオクイナ、キンバトにいろいろとおまけの付いた楽しいツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
宮島 仁