【ツアー報告】真夏の宮古島 アカショウビンとアジサシ類 2023年7月11日~14日
(写真:キンバト 撮影:奥田康一様)
11日、午後、お客様が全員揃って宮古島空港を出発。宮古島は雨が殆ど降っていないため、我々には好条件だがサトウキビに病気が発生しているらしい。貯水池でカルガモ、バン、サギ類などを観察、撮影しているとオニアジサシが飛んでくる。公園ではリュウキュウアオバズクの成鳥が幼鳥2羽を連れているのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。さらに、リュウキュウコノハズクのふわふわの可愛い巣立ちビナ2羽を発見して、こちらもじっくりと観察、撮影する。その後はホテルにチェックインし夕食、再度出発して耕作地をゆっくり走ると農道にリュウキュウコノハズクが擬態をして動かない。ところが折角の撮影チャンスだが草が被っている。さらに、道路脇でミフウズラ雌が走り、雄が飛んで耕作地へ行くと、畑をとことこ歩いているのでみなさんで観察、撮影する。日暮れ頃になるとリュウキュウアカショウビン、ヨナグニカラスバト、キンバトが一斉に鳴き、インドクジャクがネコのような奇妙な声で鳴く。翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリがみんなで出勤していく。さらに、リュウキュウアオバズクとリュウキュウコノハズクがあちこちで鳴く。そして、真っ暗の中、ちょっと怒ったような困ったような顔でこっちを見ているリュウキュウコノハズクをみなさんで堪能し、さらに宮古列島固有亜種のミヤコヒキガエルの撮影会をしてホテルに帰る。
12日、早朝にホテルを出発。道路をゆっくり走るとあちこちでキンバトが路上で餌を啄む。明け方、かなりの雨が降ったようだが、池には次々にリュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウヒヨドリ、リュウキュウメジロ、オオクイナがやってきて水浴びをする。キンバトの雄と幼鳥が水を飲み、リュウキュウキビタキ雌もやってきた。農家の方には申し訳ないが、今年はずっとみなさんでたっぷりと楽しめる。11:00もずくが麺に練り込んである美味しい“もずくそば”の昼食。最近は混んでてなかなか食べることが困難となってしまった。昼食後はツバメチドリの成鳥や幼鳥をたっぷりと堪能する。美しい砂浜世界一位となった前浜ビーチを見渡せる展望台へ行き、みなさんでその美しさに息を飲む。その後は池に行き、夏羽のクロハラアジサシやツバメチドリ、タカブシギ、アカアシシギ、コチドリなどをみなさんでじっくりと観察、撮影する。そしてこのツアーの隠れメインの貸し切りの船に乗って沖合の岩礁へ行く。岩礁にはクロアジサシが数百羽いて白黒まだら模様のヒナも見られる。岩礁から飛び出すクロアジサシやマミジロアジサシが次から次へと船に向かって来るからみなさんで盛り上がる。残念ながらお目当てのヒメクロアジサシは見られなかったが、ベニアジサシ、エリグロアジサシも船の間近を飛ぶ。こんな間近で、クロアジサシやマミジロアジサシを見られる場所は日本ではそうそうないだろう。海アジサシ類をたっぷりと堪能し帰港。18:30から夕食。
13日、早朝にホテルを出発。道路をゆっくり走るとズアカアオバト7羽が電線にとまっている。さらに、キンバト、シロハラクイナなどを観察、撮影する。今朝もかなりの雨が降ったが、周辺に水溜りが無いようで次々にリュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウヒヨドリ、リュウキュウメジロなどがやってきて水浴びをする。なんと、オオクイナは同時に3羽がやってきて水浴び、さらにキンバトは雌雄と幼鳥が水を飲み、最後にヨナグニカラスバトも登場して大盛り上がりとなったのだ。11:00美味しい“鰹塩アーサそば”の昼食。午後はヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギなどのマングローブ植物やプラスチックのオモチャのようなベニシオマネキを観察。もう下りなのかチュウシャクシギ、アカアシシギ、キアシシギなどが来ている。近所の家に数羽のリュウキュウツバメの幼鳥が集まっててみなさんで観察、撮影する。湿地ではカイツブリ、オオバン、バンなどをみなさんで観察、撮影していると、ヨシゴイが飛ぶ。そして、こんな時期にシマアジがアシ原から出て来る。さらに、ムラサキサギの幼鳥を観察して移動。13:50雪塩製塩所でお買い物。雪塩ソフトクリームをみなさんで買い食いする。その後は貯水池でクロハラアジサシ、コアオアシシギ、タカブシギ、クロツラヘラサギなどみなさんで観察、撮影。池でツバメチドリ、タカブシギ、コアオアシシギ、トウネン、コチドリ、クロハラアジサシなどをみなさんで観察、撮影しているとズグロミゾゴイが飛んでいく。残念ながら全員で見ることは出来なかったがこの池の周辺にずっといるようだ。別の貯水池でアオアシシギ、イソシギ、カルガモ、バン、サギ類などを観察、撮影しているとオニアジサシが飛んで来て池の上をぐるぐる廻る。17:00にホテルに帰り、18:30から夕食。
14日、早朝にホテルを出発。貯水池へ行きアオアシシギ、カルガモ、サギ類などを観察、撮影。やっとオニアジサシが降りたのでみなさんでたっぷりと堪能する。その後は畑を走り、リュウキュウヨシゴイやミフウズラを観察するがなかなか撮影まではいかない。その後は採餌をするエリグロアジサシ、ベニアジサシを観察、撮影。さらにエリグロアジサシ数ペアが営巣していて可愛いヒナが親鳥の脇から顔を出している。その後は貯水池でコウノトリ、クロツラヘラサギなどを観察、撮影する。そして最近「宇宙庭園」と呼ばれている佐和田の浜へ行く。ここは、沖縄の中では桁外れに海が美しいといわれている伊良部島と下地島の間に広がる遠浅の渚で、1771年に起こった八重山大地震の津波(明和の大津波)で100kmも運ばれて打ち上げられた300余りの大小の岩が点在している。11:00に新鮮なマグロ丼や海鮮丼の昼食。昼食後は再びエリグロアジサシ、ベニアジサシ、クロサギなどを観察、撮影。その後、ゆっくり耕作地を走りミフウズラを何度が見ながら宮古島空港へ行き解散となりました。真夏の南の海アジサシ類や水場のリュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、オオクイナ、キンバト、ヨナグニカラスバトと楽しいツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
宮島 仁