【ツアー報告】真夏の宮古島 アカショウビンとアジサシ類 2023年6月26日~29日

(写真:リュウキュウアカショウビン 撮影:久野守正様)

26日、午後、お客様が全員揃って宮古島空港を出発。宮古島は10日間程ほとんど雨が降っていないのでカラカラに乾いている好条件なのだ。まずは激近にとまっているキンバト雌をみなさんで堪能する。干潟にアジサシ、コアジサシ、キョウジョシギ、メダイチドリ、オオメダイチドリなどを観察、撮影しているとクロサギ2羽と一緒に採餌をするカラシラサギを発見。もちろん、みなさんでじっくりと観察、撮影する。17:00にホテルに戻り、18:00に夕食、その後、耕作地をゆっくり走り、道路を横切るミフウズラを何回か見るが早くて撮影とまではいかない。なんとか耕作地を歩く雌雄を観察、撮影する。日暮れ頃になるとヨナグニカラスバトやキンバトが一斉に鳴き、インドクジャクがネコのような奇妙な声で鳴く。翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリがバッサバッサと飛んでいく。真っ暗の中、ちょっと怒ったような顔でこちらを見ているリュウキュウコノハズクをみなさんでたっぷりと堪能しホテルに帰る。

27日 早朝にホテルを出発。道路をゆっくり走るとあちこちでキンバトが路上で餌を啄む。電線にヨナグニカラスバトが10羽もとまっていて大盛り上がりとなる。さらに耕作地を進むと、いきなりリュウキュウヨシゴイが飛び立って驚く。池では次々にリュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウヒヨドリ、リュウキュウメジロ、オオクイナがやってきて水浴びをする。キンバトの雌雄が水を飲みに来る。さらにオニカッコウが「コ―エルコーエル」と鳴きだす。5年ほど前からこの時期に必ず鳴いているので繁殖の可能性が考えられるのだ。3時間程でリュウキュウアカショウビンは計4050回、オオクイナは雌雄・幼鳥が計8回、リュウキュウキビタキ雌雄もやってきて、みなさんでたっぷりと堪能する。11:00に昼食。最近は混んでてなかなか食べることが困難となってしまった。昼食後、小さな池に行くと夏羽のクロハラアジサシとハジロクロハラアジサシがいてみなさんでじっくりと観察、撮影する。なんでこんな時期にこんな鳥がいるのだろうか。午後は貸し切りの船に乗って沖合の岩礁へ行く。岩礁にはクロアジサシが数百羽いて白黒まだら模様のヒナも見られる。岩礁から飛び出すクロアジサシやマミジロアジサシが次から次へと船に向かって来るからみなさんで盛り上がる。残念ながらお目当てのヒメクロアジサシは見られなかったが、日本ではそうそう見ることの出来ない距離での海アジサシ類をたっぷりと堪能して帰港。貯水池にクロハラアジサシ、コアオアシシギ、アオアシシギ、クロツラヘラサギなどみなさんで観察、撮影した後、ミフウズラを探しながら耕作地をゆっくり走ってホテルに帰り、18:30から夕食。

28日 早朝にホテルを出発。道路をゆっくり走り、ヨナグニカラスバト、ズアカアオバト、キンバト、シロハラクイナなどを観察、撮影する。ミフウズラもあちこちに出て来るが素早く逃げていくのでなかなか撮影まで至らない。その後はマングローブへ行き、ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギなどのマングローブ植物やプラスチックのオモチャのようなベニシオマネキを観察。池間湿地ではカイツブリ、オオバン、バン、クロハラアジサシなどをみなさんで観察、撮影する。じっとしているムラサキサギ成鳥を観察しながら1時間ほど待ったがヨシゴイやリュウキュウヨシゴイは飛ばなかったので移動。無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡る。橋の長さは3,540m。11:30に海鮮丼の昼食。昼食後、生け簀で採餌をするエリグロアジサシ、ベニアジサシを観察、撮影。ベニアジサシは昨年の繁殖場所が全てやめてしまい、確実に見られる場所がここだけになってしまった。さらに、漁港の近くでエリグロアジサシ数ペアが抱卵してるので、これらをそっと観察、撮影する。貯水池へ行くとカラシラサギとオニアジサシがいてみなさんでじっくりと観察、撮影する。その後、耕作地をゆっくり走る。リュウキュウヨシゴイ雌をガイドが飛ばすという失態があったりしたが、ツバメチドリの成鳥、幼鳥をみなさんでじっくりと観察、撮影してホテルに帰り、18:30から夕食。

29日 早朝にホテルを出発。池へ行く人と耕作地を走り回る人に分かれる。池には次々にリュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウキビタキが繰り返し何度も水浴びに来た。一方、耕作地を走り回り、キンバト、ズアカアオバト、ムラサキサギ、シロハラクイナ、ミフウズラなどを観察、撮影。貯水池にクロツラヘラサギ3羽とヘラサギ1羽、サニツ浜にチュウシャクシギ、ミサゴやカラシラサギとオニアジサシ、耕作地にツバメチドリの成鳥、幼鳥が20羽程いてじっくりと観察、撮影する。昨日、ガイドがリュウキュウヨシゴイ雌に気付かずに飛ばしてしまった貯水池へ行き、再び、ガイドが飛ばすという失態をする。その後は来間島へ行き、ツバメチドリの成鳥や幼鳥をたっぷりと堪能し、ミフウズラのペアが耕作地を歩くが直ぐにサトウキビ畑に入ってしまう。11:20沖縄料理の昼食。貯水池でクロハラアジサシ、ハジロクロハラアジサシ、コアオアシシギ、クロツラヘラサギ、ムラサキサギなどを観察、撮影。その後、再び、ガイドがリュウキュウヨシゴイを飛ばした貯水池へ行き、今度はみんなでじっくりとリュウキュウヨシゴイ雌を観察、撮影する。その後、ゆっくり耕作地を走り宮古島空港へ行き解散となりました。真夏の南の海アジサシ類や夜間のリュウキュウコノハズク、そして、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、オオクイナ、キンバトと楽しいツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

宮島仁

ハジロクロハラアジサシ 
 撮影:箕輪篤子様

 

リュウキュウサンコウチョウ 撮影:久野守正様

 

キンバト 撮影:箕輪篤子様

 

マミジロアジサシ 撮影:久野守正様

 

リュウキュウコノハズク  撮影:箕輪篤子様

 

オオクイナ 撮影:久野守正様

 

クロアジサシ 撮影:箕輪篤子様

 

エリグロアジサシ 撮影:久野守正様

 

マミジロアジサシ 撮影:箕輪篤子様

 

カラシラサギ 撮影:久野守正様

 

リュウキュウキビタキ 撮影:久野守正様

 

クロアジサシ 撮影:久野守正様

 

リュウキュウヨシゴイ 撮影:久野守正様

関連記事

ページ上部へ戻る