【ツアー報告】フォトツアー雪原の立山で白いライチョウを撮る!2023年5月1日~2日
(写真:ライチョウ 撮影:武藤政男様)
ライチョウといえば今回訪れる立山・室堂、そして乗鞍畳平にてツアーを企画していますが、いずれも夏から秋にかけてのツアーであり、白い冬羽の姿を見る機会はなかなかありません。これはもちろんそういった時期にライチョウが生息する場所に行くことができないからですが、今回訪れる立山・室堂はゴールデンウィーク期間中に訪れることができるため、純白とはいかないもののなんとか冬羽のライチョウに出会うことができます。なるべく早く訪れたいのは当然のことではありますが、アルペンルート開通直後は何度も乗り換えをしないと室堂にたどり着けず、機材や荷物が多い我々には不向きで、また公共交通機関では急激な天候の変化に対応できない点も問題です。そのため乗り換えなしで富山駅から現地に行くことができる最も早い平日にツアー企画しています。
1日、当然のことながら数日前から立山室堂の天気予報をチェックしていましたが、幸いなことに両日共に晴れマークが並んでいて安心していました。ただ直前になって1日は午後から全国的に天候の急変があるとのことで一気に緊張感が高まりました。また雪の予報まで加わったことからアイゼンを用意するなどしてから出発することにしました。この日の東京は意外なことに朝からどんよりとした曇り空で、天気が心配になりましたがひとまず予定通り北陸新幹線にて富山駅を目指しました。ただ富山に近づくにつれて空は快晴に近い状況になり、到着した富山駅では蒸し暑さすら感じるような陽気でした。
*諸般の事情によりウェブサイトでは詳しい出現状況を公開しておりません。
高山帯特有の天候の不安定さはあるものの、冬羽のライチョウに出会うことができる貴重な時期のツアーでした。初日は晴れから曇り、そして小雪からあられ、最後は雷鳴がとどろく中での撮影でしたが2つがいのライチョウに出会うことができ、翌日は雄山や剣岳が望める見事な景観の中、3つがいのライチョウに出会うことができ、いずれも間近な距離からじっくりと撮影することができました。結果的にはさまざまな条件の中でさまざまなライチョウの姿を撮影することができたことは大きな成果でした。また個体ごとに換羽状態が異なり、ほぼ純白に近いメスや夏羽が多く見られるオスなどさまざまな個体の撮影ができたことも収穫でした。またこの時期、立山室堂恒例となっている雪の大谷ウォークに参加する余裕もでき、天候が良かったことから間近に迫る雪の壁を見事な風景とともに見ることができて印象に残りました。この度はご参加いただきましてありがとうございました。今度はぜひ夏や秋の羽のライチョウに出会いにお出かけください。またご一緒できましたら幸いです。
石田光史