【ツアー報告】フォトツアー初冬の羅臼でシマフクロウを撮る!2022年12月3日~5日

(写真:シマフクロウ 撮影:霜村亮様)

季節を問わず魅力的な野鳥たちが目白押しの北海道。特に道東、知床エリアはバードウォッチャーならば毎年でも訪れたい憧れの場所でしょう。さまざまな留鳥はもちろんのこと、この時期は早くもオオワシをはじめとした冬鳥たちがやってきています。とはいってもそれぞれの種にはそれぞれのベストシーズンがあり、それらすべてを一気に網羅できないのも事実です。今回は道東エリアの一部に留鳥として生息しているシマフクロウを撮影することを主な目的として企画したシマフクロウに徹底的にこだわったフォトツアーです。シマフクロウは国の天然記念物に指定されている日本産では最大のフクロウ類で、全長70cm、翼を広げると180cmにも及びます。夜行性のためその姿を見ることは難しいのですが、道東の一部の宿泊施設ではお客様に提供するために活けられている魚を狙って夜な夜なシマフクロウがやってくるようになった場所があり、それらの場所ではシマフクロウが見られるよう工夫し、また結果として保護増殖に貢献している事例があります。この時期はシマフクロウの繁殖期前のためオス、メス共に行動が活発で、つがいで見られる可能性が高いことが特長で、日没が早いため観察時間を長めに確保できること、流氷がやってくる厳冬期に比べて混雑していないこと、そして雪景色で見られる可能性が高いことからシマフクロウ観察、撮影にはベストシーズンであると考えています。さらに出会いの可能性を高めるため、このツアーではシマフクロウの撮影機会を2度設けるという他には例がない日程を組んでいます。

*諸般の事情により詳しい内容をウェブサイトでは公開しておりません。

今年は複数のシマフクロウの幼鳥を同時に観察するという印象的なシーンに立ち会うことができました。北海道でシマフクロウを観察するようになってもうだいぶ時間が経ちましたが、おそらくは初の経験で驚きました。今後もこのつがいが順調に繁殖行動を継続していければよいなと思いました。今回は1ツアー中に2度の撮影機会を設けるというシマフクロウ撮影にかなりこだわったツアーだったためこの状況は見応えがあり成果につながりました。幼鳥らしいおもしろい行動も印象的でした。一方、シマフクロウ観察、撮影のベストシーズンに合わせているため昼間の時間が短く、シマフクロウ以外の野鳥たちに関してはじっくり撮影とはいきませんでしたが、各所でオオワシ、オジロワシが見られ、道東だからこそ見られるコオリガモの撮影もできました。またシロカモメ、ホオジロガモ、ヒメウ、ウミアイサ、タンチョウ、そしてシロエリオオハムにも出会えました。今回訪れた羅臼町は1年を通してさまざまな生き物が楽しめる貴重な場所です。春から初夏にかけてはミズナギドリの大群やシャチ、夏はマッコウクジラ、そして巨大なヒグマにも出会えます。ぜひまた季節を変えてお出かけください。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

オジロワシ 撮影:法橋康文様

 

シマフクロウ 撮影:高崎孝二様

 

シマフクロウ 撮影:秦順一様

 

ウミアイサ 撮影:高崎由美子様

 

コオリガモ 撮影:霜村亮様

 

ウミアイサ 撮影:法橋康文様

 

シマフクロウ 撮影:安藤リツコ様

 

シマフクロウ 撮影:秦順一様

 

オオワシ 撮影:高崎孝二様

 

コオリガモ 撮影:高崎由美子様

 

ホオジロガモ 撮影:霜村亮様

 

オオワシ 撮影:法橋康文様

 

シマフクロウ 撮影:安藤リツコ様

 

シマフクロウ 撮影:高崎孝二様

 

シロカモメ 撮影:高崎由美子様

 

カワアイサ 撮影:霜村亮様

 

シマフクロウ 撮影:法橋康文様

 

オオワシ 撮影:安藤リツコ様

 

オジロワシ 撮影:霜村亮様

 

シマフクロウ 撮影:法橋康文様

 

オジロワシ 撮影:安藤リツコ様

 

ウミアイサ 撮影:霜村亮様

 

オオワシ 撮影:法橋康文様

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