【ツアー報告】冬鳥満喫!じっくり散策 冬の真岡市井頭公園(追加設定)2022年2月10日
冬の小鳥類をまとめて観察することを目的とした毎冬恒例の日帰りバスツアー。今回からは終日井頭公園で観察する行程に変更して、じっくりとめぐることにしました。ここ数年の井頭公園は相変わらず小鳥類は安定して見られ、池に飛来するヨシガモの個体数が一気に増えたことで、そもそもよく見られていたミコアイサと共に人気のカモ類が増えました。小鳥類ではエナガが良く見られ、ヤマガラ、シジュウカラも多く、冬鳥としてやってくるジョウビタキ、ルリビタキ、トラツグミ、シロハラ、ミヤマホオジロ、ベニマシコ、ビンズイ、シメといった種に加え、過去にはトモエガモ、アリスイ、クイナ、ニシオジロビタキなども見られています。ただ今回は前日に関東地方に大雪が降るとの天気予報が出てしまい、当日は空模様を見ながらの探鳥となってしまいました。
10日、幸いにも積雪はない東京駅前は小雨模様。ただトラブルはなく予定通り09:00に出発して東北道を走りました。途中からはやや湿った雪が混じる雨が降る中を進み、バス車内ではこの日に見られる可能性がある種の中から、特に目立った種に関して識別ポイントなどの解説を行いました。途中のサービスエリアで休憩をとっても2時間ほどで現地に到着し、到着後は各自観察機材の準備を行っていただいてから公園内を歩きました。日陰部分にはやや雪があるものの現地は小雨模様。早速、シロハラがやってきて間近で餌を探していて、小川沿いにはキセキレイが歩いていました。空模様のせいか園内には人気がなく、それが幸いしたのか意外にも鳥の出は良く、青色が鮮やかなルリビタキも現れて、しばらくの間、その姿を楽しませてくれました。その後は小雨が落ちる中、屋根のある場所から池のカモ類を観察しました。マガモ、カルガモ、ヒドリガモが多くを占めてはいますが、よく見るとハシビロガモの姿があり、ヨシガモ、オカヨシガモは思った以上の個体数が見られました。またカワセミがどこからともなく飛んできて枯れ木に止まってくれました。小道を歩くとシジュウカラとヤマガラの群れが地上で餌を探し、さらに歩くと今度は20羽ほどのエナガの群れがやってきて樹液を吸っていて、30羽ほどのアトリの群れが飛び立っては枯れ木に止まっていました。その後は間近にジョウビタキのオスやコゲラ、地上で餌を探すアオジをじっくりと観察しながら歩き、時間も過ぎたことから東屋のある場所で一旦昼食の時間としました。昼食の間もシロハラ、ツグミが見られ、数羽のカケスが地上に降りては餌を探していました。その後は舗装された外周を歩くと、シジュウカラの群れが地上で餌を探し、よく見ると数羽のビンズイも混じって餌を探していました。ここからは一旦戻り方向で歩き、何度もシロハラに出会ったり、わずかながらトラツグミに出会い、その後は池に浮かんでいる美しいミコアイサのオス2羽も見ることができました。また周囲でハシブトガラスやカケスが騒いでいるので気になっていましたが、どこからともなくオオタカの幼鳥が飛んできて林に入ったため探してみると、横枝に止まっている姿があったため珍しく望遠鏡でしっかりと観察することができました。ただこの頃から雨が雪に変わってきたため予定を30分ほど早めて出発することにしました。帰りは雪予報が出ていなかった常磐道から帰ることにし、結果的には道路上には積雪はなく渋滞に当たることなく東京駅に18:00に到着することができました。
天候不良の中での探鳥となってしまいお疲れ様でした。ただ渋滞などトラブルなく帰着でき幸いでした。園内は人がほとんどいなかったことから鳥の出は良く、青いルリビタキをはじめ、オオタカ、アトリ、ビンズイ、シメ、カケス、ジョウビタキ、エナガ、カワセミ、キクイタダキ、シロハラ、トラツグミ、ミコアイサ、ヨシガモなど、冬の小鳥類、カモ類を楽しむことができました。この度はご参加いただきましてありがとうございました。またご一緒できましたら幸いです。
石田光史