【ツアー報告】アオシギに会いたい!奥日光ハイキング(追加設定) 2021年11月18日

(写真:アオシギ 撮影:刈田宏様)

数ある日帰りバスツアーの中でも移動時間が長い奥日光へ向かうツアー。平地では越冬しないアオシギ、カワガラス、キバシリ、ゴジュウカラ、コガラといった種を観察することを目的として企画し、中でも観察が難しいアオシギとの出会いに期待したツアーです。紅葉の時期に合わせれば紅葉も楽しめるわけではありますが、大変に混雑することから時期を若干遅らせ、渡ってきたばかりの冬鳥たちにも期待できる時期設定にしています。過去には積雪があったり、小雪が舞ったりすることもあった奥日光ですが、この日は前日に比べるとやや雲が出る予報でしたが雨が降るといったことはないとのことでした。

18日、東京駅前からのバスツアーとしては現地までの距離があるため出発時間を通常のツアーよりも早めの07:30としていますが、今回も順調にご集合が完了したことからほぼ予定通り出発することができました。バス車内ではいつものようにこの日見られる可能性がある野鳥たちの解説を行い、途中にあるサービスエリアで休憩をとった後は日光有料道路を経由して、おなじみのいろは坂から僅かに残るカラマツの紅葉を眺めながら進みました。中禅寺湖、戦場ヶ原を過ぎて、この日最初のポイントに到着後は各自観察機材準備をしていただいてからアオシギを探して森に入りました。この日は駐車場付近から早くも小鳥たちの声が聞こえ、まずはエナガの群れがやってきて賑やかに動き回り、付近を見てみると、ヒガラ、シジュウカラ、コガラ、ゴジュウカラが一気に現れ、ヒガラは水浴びをしていました。さらに進むとこの日もカワガラスが活発に動きまわり、さえずりと思われる声が聞こえ、倒木付近ではミソサザイが餌を探していました。いくつかのポイントを見ながら進むとようやく川辺でじっとしているアオシギに出会うことができ、ここからはしばらくの間、観察することにしました。この日はとにかくじっとしていてどうなることかと思いましたが、時折羽繕いをしたりしながら最終的には餌を採るために歩き出し、比較的水深のある場所でも採食行動するなど、最終的にはかなりの動きを見せてくれました。また付近では2羽のカワガラスが飛び回り、潜水して餌を探す姿を見るなど、アオシギとカワガラスを同時に観察することができました。その後は一旦、バスまで戻って各自昼食とし、昼食後はそれ以外のポイントをめぐることにしました。湯ノ湖畔ではまずは2羽のゴジュウカラが間近に現れて活発に動き回り、カラマツの高木に止まっているアカゲラをじっくりと観察することができました、その後は針葉樹に群れるアトリが群れで飛び回る様子が見られ、最後は木の幹を登るキバシリの姿がありました。光徳牧場ではイチイの実を食べるゴジュウカラの姿があり、戦場ヶ原では駐車場付近でいきなり10羽ほどのエナガの群れがやってきて間近に楽しませてくれ、付近にはコガラ、コゲラ、キバシリの姿もありました。林の中ではズミに群れるアトリ、ツグミの姿が見られ、傾いてきた夕陽を見ながら16:00に探鳥を終了しました。

前日に比べると午前中は雲が多く、やや心配でしたが午後からは青空が色がる中での探鳥となりました。まずは第一の目的だったアオシギにこの日も出会うことができ幸運でした。ほかにも活発に動き回るカワガラスやキバシリ、賑やかなコガラ、ゴジュウカラ、さらにはエナガの群れやヒガラ、ミソサザイ、アカゲラなど、この時期の奥日光の定番種を観察することができました。またツグミ、アトリといった冬鳥の姿もあり、いよいよ冬鳥シーズンが始まったと感じることもできました。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

カワガラス 撮影:E.K様

 

アオシギ 撮影:刈田宏様

 

アオシギ 撮影:E.K様

 

カワガラス 撮影:刈田宏様

 

カワガラス 撮影:刈田宏様

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