【ツアー報告】7月下旬の大洗~苫小牧航路 2021年7月23日~25日

いよいよ東京オリンピック2020の開会式を迎えたこの日、ただ残念ながらコロナウイルス感染が再び拡大しつつある中でのツアー出発となってしまいました。長らく企画してきたこの大洗~苫小牧航路ですが、この7月はオオトウゾクカモメやカンムリウミスズメ、コシジロウミツバメといった海鳥たちをメインにした探鳥となります。航路探鳥はまず乗船前に検温を行い、乗船中はマスク着用、そして船内各所に消毒液が用意されて感染対策を実施しています。また海鳥観察はデッキに広がっての探鳥のため密状態にならないため比較的安心です。さらに我々のツアーではトラベルイヤホンを使用するため、大声を出すこともなく飛沫対策も万全です。今年はとにかく暑い日が続き、今回も気温が高く往復共に天気予報も良い中での出発となりました。

23日、東京の最高気温が軒並み30℃を超える日が続き、毎日毎日暑さが厳しい中、この日はいよいよ東京オリンピック2020の開会式の日でもありました。少々早めに集合場所の大洗フェリーターミナルに到着した後は開会式をテレビ観戦しながら集合時間を待ち、全員のご集合が完了した後は、健康チェックシートの回収、資料の配布、トラベルイヤホイン受信機の配布を行い、翌日の連絡事項、この時期に見られる可能性が高い海鳥の解説などをしてから22:30に乗船開始し、翌日の探鳥に備えてお休みいただきました。

*諸般の事情から詳しい出現状況をウェブサイトでは公開しておりません。

今回はたまたまではありますが東京オリンピック2020の開会式が出発日でした。華やかな雰囲気のなかでの出発ではりましたが、海上は予想外の真夏のような高温、穏やかな海況だったことは幸いではありましたが、そのせいか深い濃霧がなかなか晴れず、視界不良の時間が長く十分な観察ができず残念でした。視界のある時間にはオオミズナギドリやアカエリヒレアシシギの群れ、カマイルカやイシイルカも登場してくれ、早朝の時間帯にはコシジロウミツバメが数多く見られたことは幸いでした。ただ全体的に見られた海鳥は少なく、観察できた時間の短さも相まって期待に沿った成果は得られませんでした。今後は10月にはミナミオナガミズナギドリを狙って、この大洗~苫小牧航路に八戸航路を加えた4日間のツアー、11月にはトウゾクカモメを狙ってこの大洗~苫小牧航路ツアーを企画いたしますので、またの機会ぜひご乗船ください。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

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