【ツアー報告】ブッポウソウとチゴモズが棲む松之山の森 2021年5月28日~29日

(写真:トカゲを捕らえたチゴモズ 撮影:番場則之様)

早くも東海地方が梅雨入りし、天気が安定しない日が続いていましたが、5月末のこの時期は恒例となっている北信越のブナ林をめぐるツアーの時期です。今回訪れる場所は私的には20年以上通っていますが、のどかな山村風景はまるで日本むかし話に出てくるような独特の風情があり、豪雪地帯らしい家屋の作りも印象的です。思い返すとこういった風景が全く変わらない点は驚きで、それだけに現地の環境にも配慮し、小型バスを使ったこぢんまりとしたツアーにしています。タイトルにもなっているブッポウソウ、チゴモズといった希少な野鳥が生息しているほか、ブナ林を好む野鳥たちが数多く生息し、この時期は北信越を代表するタニウツギの花も見事な時期です。今回はずっと天気予報が悪かった中でしたが幸いにも晴れマークが出てくれ、2日目も曇りとの予報が出る中での出発となりました。

*現地の環境や生息する野鳥への影響を考慮し、ウェブサイトでは詳しい出現状況は公開しておりません。

今回はお天気の心配がありましたが終わってみれば2日目の日中にわずかに雨に降られただけで、概ね良い天気の中で探鳥ができ幸いでした。主な目的であったブッポウソウは時間としては僅かでしたが良い光線の中で独特の色合いを楽しむことができ、チゴモズはやや苦戦したものの最後の最後で良い出会いがあり、思いのほかじっくりと観察することができました。ほかにもアカショウビン、クマタカ、サシバ、ハチクマ、ノジコ、オオルリ、キビタキ、クロツグミ、サンコウチョウ、サンショウクイといった当地の代表種が出そろってくれ、早朝探鳥の前ながらヨタカをご覧になられたお客様もいらっしゃいました。ただ、明らかに鳥の個体数は年々減っている印象で心配が残りました。当地ののどかな山村風景と人の営み、そして野鳥たちの営みが今後も保たれますようぜひご協力ください。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

ブッポウソウ 撮影:日下部桂子様

 

チゴモズ 撮影:園村茂夫様

 

ゴジュウカラ 撮影:HNトンビ様

 

ヘビを捕らえたクマタカ 撮影:日下部桂子様

 

ノジコ 撮影:HNトンビ様

 

オオヨシキリ 撮影:日下部桂子様

 

サンショウクイ 撮影:HNトンビ様

 

チゴモズ 撮影:日下部桂子様

 

サシバ 撮影:HNトンビ様

 

サンショウクイ 撮影:日下部桂子様

 

ハチクマ 撮影:HNトンビ様

 

 

関連記事

ページ上部へ戻る