【ツアー報告】アカコッコとアホウドリに会いたい!春の三宅島 2021年4月16日~17日

(写真:アカコッコ 撮影:外野雅彦様)
竹芝桟橋から乗船することができ、わずかな時間で訪れることができる三宅島は、身近な離島であると共に我々バードウォッチャーにとってはとても魅力的な島です。本来であれば全ての夏鳥たちが出揃う5月中旬がベストシーズンですが、今回は三宅島のシンボルバードでもあるアカコッコと、この時期いよいよ終盤を迎える春の伊豆諸島航路の主役、アホウドリをセットにした新企画。金曜日の夜に出発して土曜日の夜に帰着。三宅島滞在は8時間ほどというやや忙しい日程ではありますが、普段、忙しくてなかなか離島に出かけられないとうお客様には良い日程ではないでしょうか。ただ、この時期の伊豆諸島航路は荒れることが多くなかなか安定しません。この日も御蔵島、八丈島は条件付きという状況での出航となってしまいました。
16日、意外に肌寒い21:30に竹芝桟橋にご集合いただき、その後は大声を出すことができないためトラベルイヤホンを使用して翌日の連絡、緊急時の対応方法、このツアーで期待できる鳥の解説などを済ませてから22:10に乗船。定期船橘丸は定刻の22:30に三宅島に向けて出港しました。
*諸般の事情から詳しい出現現状況をウェブサイトでは公開しておりません。
まだウチヤマセンニュウが渡ってきていないため、三宅島の探鳥という点ではベストシーズンではありませんが、代わってアホウドリ観察を組み込んだ新企画でした。天気が心配されましたが雨の降り出しが午後だったことから探鳥に影響はなく、また海況模様も心配されましたが、終わってみれば30分の遅れはあったものの大きなトラブルはなく幸いでした。三宅島ではアカコッコやタネコマドリなどを堪能することができ、航路探鳥ではアホウドリをはじめ、なかなか出会うことがないシロハラトウゾクカモメやトウゾクカモメ、オーストンウミツバメを観察することができ、特にシロハラトウゾクカモメの大乱舞は見事で印象的でした。三宅島滞在時間は8時間ほどと短時間で忙しいツアーではありましたが何とか目的の鳥たちに出会うことができ幸いでした。引き続きコロナウイルスの感染状況は心配ですが、今後も感染予防に十分配慮しながらツアー運行してまいります。この度はご参加いただきましてありがとうございました。
石田光史