【ツアー報告】ウミスズメ類のピーク!大洗~苫小牧航路 2020年3月13日~15日
(写真:コウミスズメ 撮影:早川弘美様)
トラベルイヤホンを使用し、聞き逃し、見逃しが無いよう配慮しながらデッキ上の全員で海鳥の出現状況を共有しながら探鳥するという画期的なシステムで観察する、我々の看板商品の海鳥観察ツアー。八丈島航路や小笠原航路もご好評をいただいておりますが、最も長らく企画しているのがこの大洗~苫小牧航路です。この航路は季節によって見られる海鳥の種類が変わることから、さまざまな月に企画しております。そしてこの3月はウミスズメ、ウトウ、ハシブトウミガラスといった基本3種に加え、この時期、大きな群れを形成するエトロフウミスズメ、そして国内での探鳥ではなかなか見る機会がないコウミスズメが見られる確率が高いことも特長です。ただこの時期は海が荒れることが多く毎回心配なのですが、今回は幸いにも海況の良い中での出航となりました。
*諸般の事情から詳しい出現状況をウェブサイトでは公開しておりません。
毎回大好評をいただいております3月の大洗~苫小牧航路ですが、今年は残念ながらエトロフウミスズメに出会うことができませんでした。ただ14日夕方にはコウミスズメが見られ、全体的にウミスズメ、ハシブトウミガラス、ウトウの姿が頻繁に見られたため、ウミスズメ類の基本3種を識別レベルでじっくり観察することができました。また予想以上にコアホウドリの姿が多く、3月としては珍しく白色型のフルマカモメが見られ、最後はザトウクジラに出会うこともできました。ここ数年はエトロフウミスズメの出現状況が安定せず、見られる年と見られない年の差がはっきりしてしまっていますが、今後も塊状にうごめくエトロフウミスズメの大群の姿に期待してツアー企画したいと思います。今後もこの大洗~苫小牧航路は6月、7月、10月、11月、そのほか人気の小笠原は恒例の7月の硫黄島3島クルーズ、8月には3日間で東京と小笠原父島を往復、また今年は10月に小笠原西ノ島クルーズも企画しております。今後もトラベルイヤホンを使用し、瞬間的であることが多い海鳥との出会いにおける見逃しがないよう配慮しながら探鳥してまいります。またの機会、海鳥観察ツアーにぜひご参加ください。この度はご参加いただきましてありがとうございました。
石田光史