【ツアー報告】7月下旬の大洗~苫小牧航路 2019年7月26日~28日

(写真:クロアシアホウドリ 撮影:須崎明男様)
いよいよ国内でのバードウォッチングが困難になる夏がやってきました。こういった暑い時期は高山帯や亜高山帯といった高山で探鳥するか、もしくは船に乗って洋上で海鳥観察をするかしかないものです。この大洗~苫小牧航路は比較的北の海域での探鳥が中心のため、この時期でもまだまだ海鳥たちが楽しめ、何といってもオオトウゾクカモメやコシジロウミツバメ、また北上中のカンムリウミスズメが観察できる貴重な時期でもあります。ただ、今回は出発直前に本州付近にあった熱帯低気圧が台風となり、いきなり本州に接近するといったタイミングになってしまいました。ただ、定期航路の運航に全く問題がないこと、台風の勢力が大きくならないこと、また太平洋上には影響がないとの予報が出ていたことから無事出発できることになりました。
*諸般の事情から詳しい出現状況をウェブサイトでは公開しておりません。
さて、今年も大洗~苫小牧航路ツアーを継続してきましたが、ここまでずっと海鳥の出現状況が芳しくなく、この7月も同様に例年通りの結果が得られませんでした。オオトウゾクカモメ、トウゾクカモメ、カンムリウミスズメ、コシジロウミツバメ、クロアシアホウドリとリスト上はほぼ完璧でしたが、今回に関してはフルマカモメが見られないなど、今年はどの月も海鳥の個体数が極端に少なく、そのため見た目の感じが今一つで残念でした。これが今年だけのことならば特に問題はないのですが、今後もこういった状況が続くと厳しいなといった感じです。ひとまず今後の状況を見極めたいと思います。この度はご参加いただきましてありがとうございました。
石田光史