【ツアー報告】渡り鳥の中継地 秋の粟島(追加設定) 2018年10月20日~22日

(写真:ミヤマホオジロ 撮影:両角智様)

20日、0608東京駅発のとき301号で、まずは新潟駅へ。ここで、いなほ1号に乗換えて、40分ほどで最寄り駅の村上駅に到着する。岩船港を940に出航する高速船で発ち、1035に粟島の内浦港に到着。宿泊する宿で荷物整理を行い、1100からバードウォッチングを開始。最初に内浦の畑地で観察すると、小学校のグランドにはハクセキレイの姿が多く、裏の畑ではカシラダカが多く、よく目立ちました。

昼食後は、島の北側の牧平に移動すると鳥影は少ないものの、ミヤマホオジロの姿が目立ち、鳥崎の展望台へと続く松林ではキクイタダキが多く見られ、目線の高さでしっかりと観察することができました。事前には雷雨の予報も出ていたのですが、幸いにも雨には降られずに一日の観察を終えることができました。

21日、0600に島の北側へと向かうと、昨日同様にキクイタダキがよく目立ちますが、個体数は少し減っているようです。冬鳥として渡ってきたばかりのツグミが群れで飛びまわっている一方で、夏鳥であるクロツグミを何羽も観ることができました。しかし春から夏に見る嘴の橙色が鮮やかなオスの姿は無く、どの個体も黒っぽい嘴をしていました。

朝食後は内浦の畑地を歩くと、ここも昨日とほぼ同じような印象でしたが、新たにコホオアカを観察することができました。午後からは再び島の北側まで向かいますが、残念ながら鳥影が薄く、新たな種も見つけることができませんでした。

22日、最終日の朝も昨日と同じように島の北側に向かいます。昨日よりも、さらに鳥の数は少なくなっていますが、ミヤマホオジロの姿は依然、よく目立ちます。宿周辺ではチゴハヤブサやハイタカなどの猛禽類が目立った影響か、カシラダカなどの小鳥は藪の中に潜ってしまい、観察すること難しかったのですが、ホオジロ類では昨日まで見られなかったオオジュリンを新たに観察リストに加えることができました。

今回は離島ならではの珍しい種を観察する機会に恵まれることはありましたが、キクイタダキとミヤマホオジロの個体数がとても多く、今冬はこの2種を観察する機会が増えそうな気配を感じながら、粟島の観察を終えました。

田仲謙介

ミヤマホオジロ 撮影:高木信様

 

クロツグミ 撮影:両角智様

 

カワラヒワ 撮影:高木信様

 

キクイタダキ 撮影:両角智様

 

ジョウビタキ 撮影:高木信様

 

ジョウビタキ 撮影:両角智様

 

ミヤマホオジロ 撮影:高木信様

 

カシラダカ 撮影:両角智様

 

キクイタダキ 撮影:高木信様

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