【ツアー報告】沖縄本島の海アジサシ・やんばるの森と宮古島のアカショウビン 2018年6月29日~7月2日

(写真:リュウキュウサンコウチョウ 撮影:刈田宏様)

6月29日 11:55 お客様と那覇空港を出発。台風7号が接近してきて湿気をたっぷり含んだ生温かい風が吹いている。波が高くて無人島への船が欠航となったので専用車でやんばるへ向かう。途中、ベニアジサシ、エリグロアジサシ、クロサギなどをみなさんで観察、撮影する。ダムの周囲の道路をゆっくり走ると、ノグチゲラの声がしたので探すと雄が見え隠れしている。すると他の個体の声がして2羽がいるようだ。この時期にノグチゲラの大好きな木の実があるので待つことにする。すると既に木の実を食べてる3羽がいて1本の木に6羽のノグチゲラという奇跡的なことになる。陽のあたっている所に出てくると鮮やかな深紅がとても綺麗なのだ。もちろん、みなさんでじっくりと観察、撮影する。さらに周囲道路をゆっくり走るとホントウアカヒゲの成鳥や若鳥が道路脇で餌を捕っているので、こちらもみなさんで観察、撮影する。夕方にやんばるのポイントに到着して暫く待つと、勝手にキャサリンと呼んでいるヤンバルクイナの親が3羽の今年生まれの幼鳥を連れて出て来たのでじっくりと観察、撮影。その後も何回もヤンバルクイナが出てくる。

6月30日 早朝にホテルを出発。駐車場でホントウアカヒゲをみなさんで観察、撮影する。さらに、ヤンバルクイナのポイントで待つと、ノグチゲラが現れ、その後、ヤンバルクイナも何回も出現して、みなさんを楽しませてくれる。ホテルに戻って朝食をいただき再度出発。那覇空港に到着するが台風7号の影響により遅延や欠航で空港内は大混雑である。1時間程並びチェックイン、昼食を済ませて慌ただしく宮古島へ飛ぶ。到着後は専用車に乗り、前回のツアーで目を付けといたポイントへ行くと、キンバトの雄が電線にとまっているのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡って伊良部島へ行くと直ぐにオオアジサシが飛来して港内を飛び回る。生簀ではエリグロアジサシ、ベニアジサシ、クロサギの白色型や黒色型などが採餌をしているのでこれらを観察、撮影。さらに漁港の外れでエリグロアジサシの繁殖を観察していると海の方から豪雨がやって来るのが見えたので、慌てて車に逃げ込み間一髪で誰も濡れずに済んだのだ。南島の豪雨は瞬間でパンツまでずぶ濡れとなるから油断ならないのである。午後は雨の中、水場だけみようということとなり行ってみる。あちこちに水溜りがあるから、今日はわざわざここへ水浴びには来ないだろうと思って帰ろうとしていると、なんと、雨でずぶ濡れのオオクイナがとことこやって来て水浴びを始めたのである。もちろん、みなさんでじっくりと観察、撮影する。そしてホテルに向かう途中の耕作地でミフウズラを見付けて大盛り上がりでホテルに戻り、夕食を済ませてから夜間観察に行く。19:30 インドクジャクが鳴き、翼長1m近くもあるヤエヤマオオコウモリが飛ぶ。さらに暗くなるとリュウキュウコノハズクとリュウキュウアオバズクのフクロウ類2種が鳴き出す。ここは特にリュウキュウコノハズクの密度が濃く、指笛を吹くと答えるので、ライトで確認することが出来るのだが、今日は直ぐに逃げてしまいじっくりと見ることが出来ない。最後の道路で電線にとまっているリュウキュウコノハズクをみなさんでじっくりと堪能してホテルに戻ったのである。

7月1日 台風7号のコースが東よりになったためか影響がほとんどない。早朝にホテルを出発し、耕作地を車で走り廻りミフウズラやツバメチドリの成鳥や幼鳥をみなさんでじっくりと観察、撮影する。水場へ行くとリュウキュウアカショウビンやリュウキュウサンコウチョウが次々と水浴びに来る。カラスバトやキンバトを観察しているとお客様がリュウキュウコノハズクを見付けたので、こちらもみなさんでじっくりと観察、撮影する。その後、漁港へ行くとエリグロアジサシ、ベニアジサシのコロニーがあって何十羽と飛びまわる。沖合の岩礁ではクロアジサシが繁殖しているのだが、遠いために確認できない。昼食後は湿地帯へ行きムラサキサギやヨシゴイなどを観察、撮影。その後は漁港へ行きエリグロアジサシ、ベニアジサシ、クロサギなど観察、撮影。さらに水路でコウノトリ、クロツラヘラサギを探すが見付けられず、ホテルへの帰り道の耕作地でミフウズラやシロハラクイナを観察しながら17:10にホテルに戻る。

7月2日 早朝にホテルを出発し、水場へ行くと、直ぐにリュウキュウアカショウビンが水浴びに来る。何度も水浴びに来ては、近くの枝や杭にとまって羽づくろいをする。リュウキュウサンコウチョウも水浴びに来る。何度も水浴びに来るがポチャッと入るだけのカラスの行水なのだ。リュウキュウヒヨドリ、リュウキュウメジロ、リュウキュウキビタキが次々に水浴びに来る。今日も同じ場所にリュウキュウコノハズクがとまっていたのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。その後は耕作地を車で走り、ミフウズラがチラッチラッと出てくるが直ぐに隠れてしまう。キンパラが草の種を食べているのでみなさんで観察、撮影する。11:00 「皆愛屋」の「ゆし豆腐そば」と「島豆腐おにぎり」の昼食。昼食後もミフウズラを探しながら耕作地を走り廻ってから先発のお客様と一緒に宮古島空港へ行く。その後、残りのお客様たちがキンバトとリュウキュウヨシゴイを観察したと喜んで宮古島空港で合流したのである。台風を避けながらのやんばる3点セットとアジサシ類、オオクイナ、キンバト、ミフウズラという盛りだくさんの欲張りツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした&ありがとうございました。

宮島仁

リュウキュウアカショウビン 撮影:高木信様

 

ツバメチドリ 撮影:刈田宏様

 

ヤンバルクイナ 撮影:高木信様

 

リュウキュウコノハズク 撮影:刈田宏様

 

ベニアジサシ 撮影:高木信様

 

ノグチゲラ 撮影:刈田宏様

 

オオクイナ 撮影:高木信様

 

シロハラクイナ 撮影:刈田宏様

 

ノグチゲラ 撮影:高木信様

 

ミフウズラ 撮影:刈田宏様

 

キンバト 撮影:高木信様

 

オオアジサシ 撮影:刈田宏様

 

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