【ツアー報告】鳥の観察会3周年記念 冬の琵琶湖巡り 2018年1月20日

(写真:オオジュリン 撮影:山岸俊文様)

鳥の観察会発足3周年を記念して、ご愛顧いただいているお客様をご案内している3周年記念ツアー。今回の記念ツアーは大洗~苫小牧航路に始まり、冬の茨城巡りを2回、そして最後を飾るのがこの冬の琵琶湖巡りです。過去、大阪発でこの記念ツアーを企画したことはなく今回が初めての試みでしたが、おかげさまで満席となり40名様近いお客様にご参加いただくことができました。我々スタッフは前日に大阪入りして当日を迎えました。幸い天気予報はほぼ晴れということで安心して出発することができました。

20日、予定通り08:45に大阪駅前を出発して湖北に向かいました。この冬の琵琶湖は過去、何度となく大雪に当たってしまい、高速道路の渋滞や交通トラブルがありなかなか順調にツアーが進行しないという苦い思い出がありました。ただ今回は雪は全くなく極めて順調に進行することができ途中休憩を挟んでも2時間強で現地に到着することができました。まずは湖北水鳥センターで観察機材の準備をしてから現地ガイドの池田さんと合流し、早速オオワシを望遠鏡で観察しました。天気予報では晴れとなっていましたが空は雲が広がり、小雨が落ちてきていました。その後は湖畔まで歩いて移動して湖面にいるカモ類を観察しました。まずはヒシクイが間近に採食行動し、中には中洲に上がって羽繕いする個体もいて橙色の足を見ることもできました。またコハクチョウの群れが飛び交い、湖面にはカワアイサの群れが見られ、マガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロなどの中に混じる数羽のホオジロガモ、ウミアイサの姿も見られました。また遠くのテトラッポト上にはカモメ、ユリカモメ、ハマシギ、ヨシ原にはアオジ、ジョウビタキ、そして採食するオオジュリンの姿もありました。その後は一旦駐車場まで戻って各自昼食とし、その後はバスにてオオワシを観察に向かいました。ただ残念ながらオオワシが飛び去ってしまったことから再度移動し、この冬話題になっているシジュウカラガンを探しに行きました。しばらく行くと干拓地内にコハクチョウの群れがいて、その中に数羽のマガン、オオハクチョウの姿があり、意外なほど近くにシジュウカラガンの姿がありました。湖北では15年ぶりだそうでかなりの数のバードウォッチャーの姿がありました。また周辺を見ると数羽のタゲリを見ることもできました。その後は小雨が降る中、西池に移動して再びカモ類を観察しました。周囲ではミヤマガラスの群れが活発に行動し、池では新たにオシドリ、ヨシガモ、トモエガモ、ミコアイサといった人気種が見られ、やや距離があったことから望遠鏡を使ってそれぞれの特徴を観察しました。また周囲の林ではカケスが見られ、どこからか飛んできたオオタカが木に止まっていました。そして最後は早崎ビオトープへ。ここでは池の周囲を歩きながら小鳥類を探しました。ヨシ原付近の木にはノスリが止まり、畑地にはタゲリ、そしてヨシ原からはホオジロの声が聞こえ、木にはカシラダカの姿がありました。また最後にはようやくベニマシコが現れてくれ望遠鏡を使って観察することができました。この日はやや天気予報が外れて時々雨が降る中、しかもほぼ午後のみの観察でしたが現地ガイドの池田さんのおかげもあり、オオワシ、シジュウカラガンを含む計60種の野鳥たちに出会うことができました。

さて、おかげさまで鳥の観察会は無事3周年を迎えることができました。ご愛顧いただいている皆様には心から感謝いたします。今後も大勢で楽しめるツアーから、少人数で撮影を楽しむツアーまで、さまざま企画してお申込みをお待ちしております。新カタログは2月末にお送りいたしますのでぜひご検討ください。この度はご参加ありがとうございました。

石田光史

シジュウカラガン

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