【ツアー報告】鳥の観察会3周年記念 冬の茨城巡り(追加設定) 2018年1月7日
(写真:タシギ 撮影:松岡哲弘様)
鳥の観察会発足3周年を記念して企画した日帰りバスツアーはおかげさまで多くの皆様からのご予約をいただいたことから追加設定することとなり、前日に引き続いて40名のお客様と出発することができました。この日は前日同様に複数のスタッフが同行したほか、日ごろからお世話になっている光学機器メーカーの興和光学株式会社から及川さんにもご同行いただきました。幸いにもこの日も天気予報は全く問題なく前日同様に穏やかな1日になるとのことでした。
7日、やや風があるものの晴天の東京駅前を予定通り08:30に出発してひとまず常磐道を走って茨城県方面に向かいました。最初の探鳥地に到着後は各自観察機材の準備をしていただき公園内で主に冬の小鳥類を探しました。この日はあまり鳥たちの動きがなくウグイスの声が聞こえる程度でしたが、小道では昨日同様にアオジ、シロハラ、アカハラが見られ、ヨシ原からはクイナの声がしていました。湿地帯付近では枯れ木に止まるマヒワの姿があり、芝生広場ではシロハラとツグミが採食していました。一旦奥の林まで歩き戻ってくると、湿地帯では再びマヒワが見られ、複数のベニマシコ、カシラダカ、ジョウビタキ、さらには桜の木に群れるエナガ、ほかにもビンズイ、シメが見られました。時間がお昼を過ぎてしまったことから一旦駐車場に戻って各自昼食とした後は1時間ほど移動して霞ヶ浦北部に向かいました。昨日同様にカモ類の数は少なかったですが、ヒドリガモ、カルガモ、マガモ、コガモの姿があり、コガモはハス田で採食していました。ハス田にはムクドリが群れ、水田にはタシギ、クサシギ、また畦では歩き回るタシギ、タヒバリの姿が見られました。またタゲリの姿もあり独特の冠羽や光沢ある姿を見ることもできました。最後に再び湖面を見るとオカヨシガモ、ホシハジロ、ミコアイサ、カンムリカイツブリ、そして群れで浮上と潜水を繰り返すハジロカイツブリの群れも見られました。そしてこの日の最後はヨシ原に塒をとっている猛禽類の観察に向かいました。この日も晴天だったため美しい夕陽が期待できそうで、無風だったことから寒さもさほど気にならず前日とよく似た状況でした。枯れ木には早くも複数のチュウヒの姿があり、この日は2羽のオオタカの姿もありました。付近の電柱にはノスリが止まり、電線にはモズが止まっていました。ヨシ原内にある枯れ木にはコチョウゲンボウが止まり、いつの間にか
20個体ほどのチュウヒが集まってきていました。ふと見ると灰色みのあるチュウヒが枯れ木に止まっていたため望遠鏡を使ってその姿を見ることができました。その後は突然飛び始めたオオタカに驚いたチュウヒたちが一斉に舞い上がるシーンが見られるなど盛り上がり、日没直後にはようやくハイイロチュウヒのメスがやってきて、しばらくの間その飛翔する姿を楽しませてくれ、最後はヨシ原内の塒に入ったところを見て観察を終了しました。この日は計63種の野鳥たちに出会うことができました。
さて、いよいよ4年目に突入した鳥の観察会ですが、今後もさまざまな新企画をご用意し、皆様からのご予約をお待ちしております。次回カタログは2月を予定しておりますので、それまではウェブサイトやチラシをご覧ください。2018年も鳥の観察会をご贔屓いただけますようよろしくお願いいたします。この度はご参加いただきましてありがとうございました。
石田光史