【ツアー報告】アオシギに会いたい!奥日光ハイキング 2017年11月15日
(写真:カワガラス 撮影:中村由紀子様)
15日、今年は追加設定があったことから昨日に引き続いて奥日光に向かうことになりました。この日は天気が回復して早朝の東京駅前は晴れていました。ほぼ予定通りご集合いただいたことから予定通り07:30に出発して奥日光を目指しました。このツアーは移動時間が長いことから普段の日帰りバスツアーよりも時間があるため、昨日同様にややゆっくりペースでこの日に期待される種の解説を行ない、あらかじめ予習をしていただきました。
バスは順調に進み、いろは坂では紅葉はなかったものの美しい風景を楽しむことができました。探鳥コースは昨日と同様のため、到着後はまず観察機材の準備をしていただき過去にアオシギが最も良く見られている遊歩道を歩きました。川にはマガモの姿が見られ周囲からはコガラ、ゴジュウカラ、ヒガラの声が聞こえていました。またこの日も周囲からはミソサザイの声が頻繁に聞こえ、倒木の周囲で餌を探している様子が観察できました。ここではかなり入念に探してみましたがやはりアオシギの姿を見ることはできませんでした。探鳥後は一旦各自昼食として午後からは別のポイントに行ってみることにしました。ここも過去にアオシギが見られていてやはり川に沿うように歩きながらアオシギを探しました。ここではカラマツにやってきたコガラとヒガラ、そして幸いにもキバシリの姿を見る機会があり、登っては低い場所に飛び移り、また登っては低い場所に飛び移りという独特の行動を見ることができました。また気が付くと周囲にはたくさんのゴジュウカラとコガラの姿がありました。また戻る途中にはアカゲラの姿もありましたが、やはりアオシギの姿を見ることはできませんでした。その後は湯ノ湖畔まで移動して周囲を歩いてみました。ここにも細い流れがあり過去にアオシギを見たことがあったのですが、やはりその姿はありませんでした。ただ遠くからツグミの声がしたため探してみると10羽ほどの群れが見られ、カラマツにはアトリとマヒワの群れがいて松ぼっくりを盛んにつついていました。よく見るとアトリ、マヒワはそれぞれ20羽ほどの群れで行動していて、時に飛び立って周囲を飛び回っていました。また川にはカワガラスの姿があり、しばらくの間、じっとしていたことから望遠鏡を使ってじっくりと観察することができました。ここまでアオシギの姿を見ることができなかったため最後にもう一度最初に行った場所に向かいました。時間帯も変わっていたことから期待しましたが同様にその姿を見ることはできず、倒木に止まるカワガラスの姿を見て観察を終了しました。
この日の奥日光はやや雲がありましたが青空が見える絶好の陽気でした。ただ昨日同様にアオシギの姿が見られず残念でした。ただツグミ、アトリ、マヒワといった冬鳥がその姿を楽しませてくれ、定番種のキバシリ、ゴジュウカラ、コガラ、カワガラスといった種もじっくりと観察することができました。またの機会、ぜひ奥日光に足をお運びください。この度はお疲れ様でした。
石田光史