【ツアー報告】沖縄本島の海アジサシ・やんばるの森と宮古島のアカショウビン 2017年6月28日~7月1日

(写真:リュウキュウアカショウビン 撮影:内田誠二様)

628日 11:45 羽田空港、伊丹空港からのお客様と那覇空港で合流。梅雨明けのこれでもかという痛い陽射しを浴びながら移動し、無人島に渡る。ここは無人島だが海水浴で有名な島でビキニ姿の女性がたくさんいる中を双眼鏡や望遠レンズを持った一団が上陸する。今年はアジサシ類がほとんど渡来してなくて寂しいのだがマミジロアジサシ2羽がいるので大盛り上がりとなり、みなさんでじっくりと観察、撮影する。蒼い海と青い空と白い砂浜を飛ぶベニアジサシは、真夏の絵はがきのような景色なのだ。しかし、それにしても暑い。コアジサシのダイブが羨ましい。岩礁で抱卵中のベニアジサシを発見してみなさんでじっくりと観察、撮影する。15:00 コマカ島を離れるとお客様が軽い熱中症みたいなので暫く休憩。真夏の沖縄はお茶や水ではなく、スポーツドリンクを倍ぐらいに薄めてがぶがぶ飲むのがいい。15:20専用車で北上。18:40にやんばるのポイントに到着すると直ぐに道路を横切るヤンバルクイナを発見。さらに畑で採餌する2羽やロープにとまって休息する1羽をじっくりと観察、撮影する。19:05やんばるの森の中のホテルに到着。

 629日 05:45 ホテルを出発。直ぐに道路の脇で餌を採るホントウアカヒゲの若鳥を観察、撮影する。やんばるのポイントに着き、採餌するヤンバルクイナを観察、撮影する。リュウキュウアカショウビンが鳴きながら頭上を飛んでいき、ノグチゲラの声がする。07:30ホテルに戻って朝食。08:30やんばるの林道へ行く。この時期にノグチゲラが食べにくる木の実があり、食痕はたくさんあるのだがノグチゲラは見られない。ノグチゲラは採餌をしながら回って来るので、ここで2時間も待てば必ずノグチゲラがやって来るのだが残念ながら時間切れとなり、後ろ髪の引かれる思いで急いで南下する。途中、何度もホントウアカヒゲが道路の脇に出てるので進めない。那覇空港に到着後はチェックイン、昼食を済ませて慌ただしく宮古島へ飛ぶ。15:00 宮古島空港から専用車に乗り漁港へ行く。漁港の外れでエリグロアジサシが15ペア程繁殖していて抱卵中や親鳥の腹の下にいるかわいい雛をじっくりと観察、撮影する。16:45に林に行くと、直ぐにアカショウビンやサンコウチョウが水浴びに来る。オオクイナの綺麗な雄が水浴びに来て、みなさんで盛り上がる。キンバトが池の周りをぐるぐる歩いてくる。再び、オオクイナの雄が水浴びにきて、みなさんでじっくりと観察、撮影する。17:45 ホテルに到着。

 630日 06:15 林内の池で待つと、リュウキュウキビタキの若鳥が水浴びに来る。07:01 オオクイナの雄が来て盛り上がる。さらにリュウキュウキビタキの若鳥やオオクイナが水浴びにやってくる。周辺の散策路を歩くとキンバト、カラスバトやリュウキュウコノハズク、アオバズクなどがいるので待つ人と散策路を歩く人に別れて観察・撮影する。リュウキュウキビタキの綺麗な雄が水浴びに来たので大いに盛り上がる。10:15に宮古島内の畑地を走っているとツバメチドリがビュンビュン飛ぶ。付近の耕作地を探すと成鳥2羽、幼鳥9羽が降りていたのでじっくりと観察、撮影する。10:45漁港に行く。エリグロアジサシがあちこちの岩礁で繁殖していて乱舞している。遠くの岩礁にはクロアジサシとオオアジサシがとまっているが写真にはならない距離なのだ。すると、突然、2羽の黒いアジサシが飛んできた。セグロアジサシだ。どんどん我々に近づいてくるので観察、撮影。これで今回のツアーはアジサシ類を7種も見るというアジサシ祭りなのである。

11:45 昼食後、12:55 に漁港へ行く。ここには港内に生簀がありエリグロアジサシ、ベニアジサシやクロサギの白や黒が採餌をしたり休んだりしている。暫く待つとオオアジサシ2羽が飛来し、みなさんでじっくりと観察、撮影する。その後も何回かオオアジサシがやってくるので盛り上がる。14:40湿地に着くと、直ぐにヨシゴイが飛ぶ。ここには沖縄で唯一、ヨシゴイが留鳥でいるのだ。さらにムラサキサギが飛び、飛び出した方向を見ると巣に若鳥が2羽じっとしている。シロハラクイナがヘンテコな声で求愛し、セイタカシギやカイツブリもいる。するとクロハラアジサシの腹の黒い夏羽がふわふわと飛び立ち、湿地の上空を舞う。 これでアジサシ類が8種なのだ。

16:15 ホテルに戻り休憩。夕食を済ましてから夜間観察に行く。19:35 薄暮になるとネコのような奇妙な声で一斉にインドクジャクが鳴き、翼長1mもあるヤエヤマオオコウモリがばっさばっさっと飛ぶ。さらに暗くなるとリュウキュウコノハズクとリュウキュウアオバズクのフクロウ類2種が鳴き出す。ここは特にリュウキュウコノハズクの密度が濃く、ちょっと怒ったような迷惑そうな顔をしたリュウキュウコノハズクがこっちを向いている。そんなフクロウ類の姿をたっぷりと堪能し、みなさん笑顔でホテルに戻ったのである。

 71日、06:15 再び林に向かい、待つ人と散策路を歩く人に別れる。池にはリュウキュウアカショウビンやリュウキュウキビタキが水浴びに来たほか、オオクイナが4回も来た。散策路では、リュウキュウサンコウチョウ、キンバト、カラスバトをじっくりと堪能した。09:20にミフウズラを探しに行く。ここでは多くのツバメチドリが繁殖に成功して巣立ちビナが耕作地のあちこちにいる。道路をミフウズラが横切るが一瞬で前の席の人しか見られない。さらに別の耕作地も回りアオアシシギ、タカブシギ、キンパラなどをみるがミフウズラには出会えなかった。11:15 朝から汗だくとなったので、ホテルに戻ってシャワーを浴びて着替える。ちょっとしたサービスだが汗だくで帰らなくていいのが嬉しい。昼食後、未練がましく耕作地をぐるぐると廻りながら宮古島空港へと向かったのである。真夏の南国アジサシ祭りとオオクイナの水浴びをたっぷりと堪能し、ヤンバルクイナやホントウアカヒゲも見ちゃったという盛りだくさんの欲張りツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした&ありがとうございました。          

宮島 仁

オオクイナ 撮影:内田誠二様

 

キンバト 撮影:内田誠二様

 

ベニアジサシ 撮影:内田誠二様

 

ヤンバルクイナ 撮影:内田誠二様

 

エリグロアジサシ 撮影:内田誠二様

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