【ツアー報告】鳥の観察会2周年記念 冬の漁港巡り 銚子と波崎 2017年1月6日、1月7日、1月9日
(写真:オオハム 撮影:三浦弘二様)
2014年10月に始まりましたアルパインツアーサービス株式会社 ネイチャリングツアー事業部の国内バードウォッチングツアー「鳥の観察会」がおかげさまで2周年を迎えたことを記念し、またご愛顧いただいているお客様に新年のご挨拶をすることを目的に企画した日帰りバスツアー。今回は100名を超えるお客様からお申込みをいただいたことから大型バス使用で3回に分けて催行しました。
6日は午後からかなり冷えたものの冬晴れ、7日は春のような暖かさの穏やかな1日、そして9日は低気圧の通過に伴い強風が吹き、外洋は大荒れで午前中は小雨が降りましたが、午後からは風も雨も収まりました。
東京駅前から銚子漁港までは思いのほか遠く、途中の休憩を加えると3時間ほどかかるため、移動中のバス車内ではカモメ類の識別の基本を解説したほか、カイツブリ類4種の識別やウ類の識別についても約2時間に渡って解説しました。
現地のカモメ類の個体数は漁船の往来の状況により変化が激しいのですが、今回は3日間共にまずますの個体数を観察することができました。まずは基本となるセグロカモメとオオセグロカモメの背の色の濃さの違いを観察したり、足の色の違いを観察しながらおおよそのカモメ類の識別をそれぞれ行いました。また3日間共にシロカモメとワシカモメの成鳥個体が観察でき、本来外洋に多いカモメであるミツユビカモメの姿も見ることができました。また足が黄色のウミネコとカモメの姿もあり、表情の違いなども見ることができました。またカイツブリ類も安定して観察することができ、大型のカンムリカイツブリ、アカエリカイツブリ、小型のハジロカイツブリ、ミミカイツブリの姿をじっくり観察することができました。そして珍しいことに6日は銚子漁港内で2頭のスナメリが見られました。午後からは一旦茨城県の波崎新港に向かいハジロカイツブリの群れを観察し、9日は大荒れだったことから漁港内にウミスズメ、シロエリオオハムの姿がありました。また銚子第三漁港ではクロサギの姿が毎回観察でき、6日、7日はオオハムの姿があり7日はかなり近い距離から観察することができました。また7日はどこからともなくウミスズメが浮上し最後は比較的近くまでやってきてくれました。また3日間を通して2羽のコクガンの姿がありました。
おかげさまで2周年を迎えた「鳥の観察会」ですが、今後はさらに進化を続け魅力的なツアー企画と安心してご参加いただけるツアーの催行という目標の元に皆様をお待ちしております。我々のツアーではお客様をご案内するバードガイドは全て旅程管理有資格者が担当しており、鳥に詳しいだけのバードガイドではないため安心です。また企画面では他社に比べ少人数化や低価格化を進め、さらには現地ガイド同行のガイド2名体制化などサービス向上に努めてまいります。また本社での鳥観講座に「デジカメ撮影講座」を加える準備も進めており、さらに充実させてまいります。今後も鳥の観察会をよろしくお願いいたします。
石田光史